2021/10/16 諫早高等学校 オンライン

地方高校生に、追い風を

企画概要

2021年10月16日、長崎県立諫早高等学校・附属中学校の生徒様50名を対象に、オンラインセミナーを実施いたしました。

今回のセミナーでは、「『井の中の蛙』を脱し、幅広い進路選択を」というコンセプトのもと、地方と都会における受験に関する情報格差の存在を知り、それを踏まえて、地方の中高生として自分たちに何ができるかを主体的に考えることを目的として、企画を行いました。

なお、このセミナーは、諫早高校の有志の生徒からなる「FairWind Jr.」の皆さんが中心になって企画の準備を行い、当日は、各グループでの進行を高校生の皆さんにお願いしました。

以下では、セミナーの内容や生徒様のご様子についてご報告いたします。

導入パート

地方では、地方と都会での受験や進路に関する情報格差の存在そのものを知らない生徒も多くいることから、まずはその存在を知り、格差にはどのようなものが考えられるかをグループで出し合いました。

プレゼンパート

大学生が、これまでに実際にどのような格差を実感したのかを、「学習環境」「心理的な面」「生の情報の差」の3つの観点からプレゼンテーションの形式で発表しました。中高生は、導入パートで話し合った意見を踏まえて、このパートに臨みました。

企画後のアンケートでは、「地方と都会のそれぞれの有利な点と不利な点がとてもわかりやすかった」「大学生が、高校時代にどのような環境だったのかを知ることができたため、志望校決めや受験時の励みになる」などの声がありました。

グループディスカッションパート

中高生が、プレゼンで見聞きしたことをグループに持ち寄り、それを元に、自分たちに何ができるかを、主体的に話し合いました。
この企画では、ファシリテーターも高校生が務めたため、各グループで非常に主体的かつ積極的な議論が展開されました。

また、高校生と中学生を混ぜてグループを編成したため、企画後のアンケートでは、「普段話せない人の意見を聞くことができてよかった」との声がありました。

最終発表パート

これまでのパートでの話し合いを踏まえて、地方で学ぶ中高生として、格差を乗り越えるためにできることを、各グループの代表に発表してもらいました。

都会と地方の受験に関する環境に違いがあるのは確かですが、各グループで、それを乗り越える手立てを考えることができました。

まとめ

今回のセミナーでは、諫早高校の「FairWind Jr.」の皆さんが中心となって企画の準備を進めました。FairWindにとっても、本格的に高校生と一緒に企画を準備するのは、今回がはじめてであり、新たな企画のあり方が示されたように感じました。

このセミナーが、諫早高校・附属中学校の生徒様にとって、普段はあまり考えることのない受験に関する情報格差を、主体的に考えるきっかけとなれば幸いです。