はじめに
「英語構文がわからない......」という悩みは、多くの高校生が直面するものではないでしょうか?
しかし、英語構文は、対策方法さえわかれば、自然と実力が伸びてくる分野でもあります。
ここでは、手持ちの教科書や問題集を使った、手軽な英語構文の対策を解説します。
構文は、長文読解だけでなく、英作文などにも関わる重要な分野です。ぜひこの記事を参考に克服してしまいましょう!
また、この記事は、英語の長文読解に必要な3つの力を伸ばす対策のシリーズ2番目の記事となっています。
この記事を開いてくださった方には、英語長文に必要な、
- 英単語や英熟語
- 構文を読み解く力
- 英語の長文を読むだけの体力
これらのうち、英単語や英熟語の覚え方に関して説明したこの記事もおすすめです!
構文対策の流れ
まずは、英語構文の対策の流れを説明します。
- 手持ちの教科書や問題集の長文を自分なりに分析してみる
- 分析が合っているか確認する
- 自分に足りていない構文の知識を参考書で確認する。また、長文問題を問題集で解いてみて、知識に穴がないか日々確認する
この3ステップが必要です。
文の構造を分析する
まず、文の構造を自分なりに分析します。
このとき、後で自分の分析が合っているかを確かめるために、品詞や文の要素ごとに使う記号を決めて印をつけておきましょう。
たとえば私は、
名詞の下に________、動詞の下に=========、形容詞の下に〜〜〜を引く、副詞は()で囲む
などの決まりを作ってやっていました。
また、指示語がどの名詞を指しているのか、どのような用法で使われているのかも分析してみましょう。たとえばitは、単純に指示語として用いられるだけでなく、強調構文として使われるなど、色々な用法があります。
文章だけの説明だとわかりづらいので、実際に私が分析したものをご覧ください。
分析したものが合っているかを確認する
文の構造を分析したら、授業の説明や問題集の解説を参考に、自分の分析が合っているかを確認しましょう。わからないことがあれば、思い切って先生に聞いてみましょう。
特に、日本語に訳す問題では、文構造を理解しているかが問われます。そのため、和訳問題の問題文は特に注意して確認する必要があります。
できれば、問題文全体の構造を確認してみましょう。どうしても時間がないときには、和訳問題になっているところだけでもやってみましょう。
自分に足りていない構文の知識を埋める
英文を分析し、それが合っているか確認したら、いくつかわからない構文や文法が出てくることもあるでしょう。
英作文を分析する目的は、あくまでもわかっていないところを可視化することにあります。わからないところは放っておかず、参考書などを使って確認しましょう。
わからない構文などが確認できたら、問題集を解いてみて、本当に自分がわかっているのかを確認しましょう。
ちなみに、長文問題を解いているときにも、文構造がわからないことに起因する誤読や誤訳が起こることがあります。
長文問題のときにも、本当に文構造がわかっているのか注意しながら解きましょう。
おそらく、苦手な構文の問題は、なかなか解けるようにはなりません。参考書をもう一度確認して、問題集が解けるようになるまで何度も復習することが大切です。私は文法の参考書についていた文章を訳す問題を解いていました。
よくわからない文法を確認していると、苦手な構文に何度も引っかかって、その度に参考書を見直すことになると思います。
するとそのうち、その構文が出てきたときに注意して解くようになり、ミスが減ります。
使用する参考書や問題集に関して
学校や塾で配られたものがあれば、それを完璧にするのがおすすめです。むやみに他の参考書や問題集に手を出してパンクしないようにしましょう。
私が学校から配られて使っていた問題集は、『英語長文読解問題 上級編(駿台受験シリーズ)』(駿台文庫編集部)でした。
難しい単語や構文を使った文章が多く、問題も解きごたえがあるため、長文読解の問題に慣れるのにおすすめです。ただし、本当に難しいので、高校3年生向けかもしれません。
問題集を買うときは、書店に足を運んで、自分の力に合ったものを探してみると良いと思います。
英語構文対策の3つのステップをもう一度おさらい
英語構文で大切なのは、
- 手持ちの教科書や問題集の長文を自分なりに分析してみる
- 分析が合っているか確認する
- 自分に足りていない構文の知識を参考書で確認する。また、長文問題を問題集で解いてみて、知識に穴がないか日々確認する
この3ステップを普段から積み重ねることです。
時間が取れないときは、普段の授業の中で先生が強調している構文を意識的にメモしておく、日本語訳の問題や長文で間違えた問題の文構造がわかっているか確認する、など地道な努力を積み重ねましょう。
おわりに
長文に限らず、英語はコツコツと努力を積み重ねることが求められます。そして地道な努力が必要である上に、なかなか努力が見えてこない科目でもあります。
努力は必ずしも期待していた通りには返ってこないかもしれません。2、3ヶ月、人によってはもっとかかるかもしれません。それでも、いつか自分の気づかないところで少しずつ努力は返ってきて、ある日「あれ? もしかして自分、英語できるんじゃない? 」という瞬間がやってきます。
皆さんも、普段から英文を分析して苦手を潰す、というルーティーンを身につけて、英語構文、そして英語を得意にしてください!