受験生のよくある気になる疑問に東大生が答えてみた!

地方高校生に、追い風を

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はじめに

突然ですが、みなさんは普段周りの人に聞けないような悩みを持っていますか? 

たとえば、
部活って続けて良いの? 
塾は本当に行った方が良いの? 
モチベーションの維持にはどうしたら良い? 
スマホ触ってしまうけど大丈夫? 

質問するときには、勇気がいりますよね。
相手にどんな反応をされるのかわからない。
しょうもない質問だから、聞くには忍びない。
そもそも聞くこと自体が恥ずかしい。
このように思うこともあるでしょう。

とはいえ、質問しないままでいいのでしょうか? 
結局、その疑問は解決しないですし、ただ悩み続けるのも時間がもったいないです。

ということでこの記事では、筆者である私が、みなさんが悩むであろう先ほど挙げた4つの質問に答えていきます。

これらの質問は答えがなく、聞きづらいものだと思います。この記事を読んで、みなさんの悩みの解決に役立てば幸いです。

※ この記事で取り上げるのは、あくまでFairWindメンバーである筆者個人の意見です。他の東大生の意見も聞いてみたい人は、FairWindの他の記事やメールマガジン、「東大生に質問!」なども活用し、自分なりの答えを見つけてみてくださいね。

部活は続けるべき? 

A. 基本的には続けるべきだが、無理して部活に行くのは禁物

勉強はいつでもできる

勉強はいつ、どこでもすることができます。机に向かっているときだけが勉強ではないのです。

それに対して、部活は下校時刻や場所の制約があり、いつでもできるとは限りません。

また、部活は学生時代の特権でもあります。少なくとも、学生として部活に打ち込む時間は中高時代で最後になるかもしれません。

突然ですが、将来、勉強している時間と部活をしている時間はどちらが長くなりそうですか?

ほとんどの人が勉強の時間の方が長いと答えるでしょう。

つまり、部活をする時間は勉強をする時間よりも貴重なので、大切に過ごす価値があります。

部活として目標を達成したいという気持ちは重要

部活を引退するか悩んでいる人は、部活の大会などの目標があるが、勉強もしなきゃいけないと思っている人ではないでしょうか? 

部活で目標に向かって努力した経験は、勉強する中で確実に生きてきます。

たとえば、スランプに陥ったときにどうすればいいか、部活で疲れたときにどのように過ごすのが一番自分にとって良かったかなどを、部活をしているうちに考えたことはあるでしょう。

そのときの対処法は勉強にもできるので、部活は一つの経験を積む場として非常に大切です。

しかし、部活に行きたくない、明確な目標がないなどと思うのであれば、部活を思い切ってやめる勇気も必要です。やる気のない勉強は自分のためにならないように、部活もやる気がないなら自分のためになりません。

塾に行くべき? 

A. 行く必要はない

自分のしたい勉強ができない

塾には課題がつきものです。それに加えて、授業の予習復習も必要でしょう。

しかし、これらの課題は、本当に自分にとって最も良い勉強なのでしょうか? 

塾にはさまざまなレベルの人がいるので、誰でも受験に関する知識を網羅できるようにカリキュラムが組まれます。

そのカリキュラムの中には、自分が得意だと思う部分や既修の部分も含まれているでしょう。

ですから、カリキュラムに沿って勉強することが自分にとって最適な勉強であるとは限りません。

仮に、自分がすでに理解している部分の授業を今塾で受けているとしましょう。

もし、その時に他の勉強をしようと思うのであれば、塾に行かないほうがより集中できます。退屈でつまらないと思うのであれば、塾の時間が無駄になっていることになるでしょう。

授業形態別のデメリット

また、新型コロナウイルスの影響により、授業形態も増加しました。ここからは塾での主な3通りの授業形態について書いていこうと思います。

1. 双方向型のオンライン授業

競争相手がいても、その相手はあくまで画面の奥にいる人なので、実際には会えません。その点で、後述の「実際にライバルと競争すること」というメリットが失われてしまいます。

2. オンデマンド型のオンライン授業 

自分で意識して動画を視聴しないといけないので、授業動画を溜め込みがちになります。授業を目的として塾に行くのであれば、損になる可能性が高いです。

また、現在はYoutubeなどで質の高い勉強動画が見られるので、そちらを見ることで十分なケースもあります。

3. 対面授業

他の2形態とは異なり、移動に時間がかかります。通塾の時間は机に向かうことができないので、必然的にその時間でできる勉強の選択肢が減ってしまいます。また、通塾時間が長い場合は、通塾自体が負担になりかねません。

塾に行く気持ちがある人へ

とはいえ、塾に行くことを決心した人、もしくは塾に今行っている人もいるでしょう。そのような人には、塾に行くことをおすすめします。

塾に行くことを決めた人は、これまで書いてきたデメリットについて十分考えた上で、塾に行くメリットが上回っていると判断したことでしょう。

その場合は、無理に塾をやめる必要はありません。なぜなら、塾に行くことに対して、目的意識を持ち、塾を有効利用しようと努力しているからです。

そして、そのような人は塾の提供するメリットを十分活かせる可能性が高いです。

僕の考える塾のメリットとは、

  • 周りのライバルと競争できる
  • 独学では享受できないテストと授業が提供される

の2点だと考えています。

周りのライバルと競争できることで、勝ちたいという競争心が生まれ、勉強のモチベーションへと変わっていきます。

また、テストと授業は、自分が何をすれば良いかわからない時に、とりあえずすれば良い勉強があるという点で有用です。そして、独学では気づかないような新たな勉強法、考え方に出会える可能性も高くなります。

しかし、塾に行くことを決めたからといって、固執しすぎるのもよくありません。

あくまで塾は一つのツールなので、しんどくなったら自分でやめることもできます。むしろ、しんどくなっても塾に行き続けるのは、逆効果になります。

お金や時間の無駄になりかねませんし、あくまで受験に合格することが最終目標であって、そこから外れた道を歩んでいるなと思ったら、やめるのも一つの手です。辛くなったら、自分と向き合ってみて、塾に行くことについて考えてみましょう。

塾をやめることを親に言うのは勇気がいります。親に強く反対されるかもしれません。しかし、それは愛情の裏返しであることも忘れてはいけません。

親は、私たちが思う以上に愛情を注いでくれています。親からすると、子供がしっかり勉強して、受験に合格できるかは非常に心配です。ですので、親が心配しないよう、自分はこれだけ頑張ってきたから大丈夫などと親を安心させることが重要です。

モチベーションを維持するには?

目標を的確に定める

最終目標はもちろん志望校の合格ですが、これをずっと目標にするのは漠然としすぎて、勉強に身が入らないことがあります。

そこで、日々の勉強で目標を立てるときは、短期間の目標にしましょう。

具体的には、

  • 3ヶ月先の模試で総合偏差値◯◯をとる
  • 冬の校内模試で上位◯◯%に入る

などです。

半年以内に目標とするテストがあるのが理想で、そのテストでどれだけの成績をとるかを目標にするのがおすすめです。

もちろん、テストがそんなに頻繁にない場合もあるでしょう。

その場合は、

  • 今から3ヶ月で英語の文法を一通り学び終える
  • 数学の青チャートの確率を1ヶ月で終わらせる

などが良いです。

このような目標を立てる場合は、終了期限が漠然としているので、より短期間のスパン、1〜2ヶ月先までの勉強計画にしましょう。

「適度に」リフレッシュをする

みなさんも同じことを長時間するのは得意ではないでしょう。「自分の好きなことであればいつまでも続けられるけど、嫌いな勉強は無理……」と思う人が多いのではないでしょうか。

そのような気持ちで無理して勉強を続けても、自分のためになるとは限りません。振り返ると、自分はこの勉強の間に何を学んだんだろう、今の勉強の時間に休憩した方が良かったかな、などと思うこともよくあります。

そのような場合は、適度にリフレッシュすることも大切です。

では、リフレッシュで何をすれば良いのでしょうか。

リフレッシュのときは自分の好きなことをしましょう。

ゲームであっても、Youtubeであっても、読書であっても、Twitterであっても構いません。とにかく、自分が勉強から完全に解放される時間を作ることが一番大切です。

もちろん、リフレッシュだからといって、それが続くようでは勉強時間がなくなってしまいます。

目安としては、1時間の勉強に対して、5〜10分程度のリフレッシュです。20分まとめてリフレッシュしたい場合は2時間続けて勉強するといった形でも構いません。

このくらいのリフレッシュの頻度と時間にしておくことで、「1時間頑張ればリフレッシュが待っている」と思え、モチベーションが上がります。

スマホを触って良い?

A. 触って良い

スマホは有益に活用できる

再度言うことになりますが、現在は質の良い勉強動画を見るツールとしてもスマホは使えます。

また、スマホのアプリの中には、暗記用の問題集のようなアプリも増えてきています。

たとえば、

  • 共通テストの理科や社会の問題集
  • 英単語の暗記のための単語帳

などがあります。

一部のアプリでは、本とアプリが連動していて、複数の媒体から学ぶことができるようになっています。

このようなアプリは、電車で参考書が開けないときなどに手軽に活用ができるので、非常に便利です。

リフレッシュ用に使う

詳しくは先程の質問の部分をみてもらえればわかると思いますが、あくまでスマホを使うのはリフレッシュのためであることを忘れないでください。

時間を浪費する危険性があるので、長時間使い続けるのは禁物です。

おわりに

この記事では、受験生が気になるであろう部活や塾、モチベーションの維持、スマホの疑問について答えてきました。

この記事を読んで悩んでいる人の役に立てると嬉しいです。

もちろん、この記事で全ての質問が網羅されているわけではありません。みなさんも他に知りたいことが山のようにあるでしょう。

そんなときは、FairWindの公式ホームページ内にある「東大生に質問!」の場所で質問を送ってもらえれば、現役東大生であるFairWindメンバーがお答えしますので、お気軽に質問してください!