2023/03/04~05 春の学校 出張セミナー

地方高校生に、追い風を

企画概要

2023年3月4、5日、山形県立酒田東、新庄北、東桜学館、山形西、山形南高等学校の生徒様54名を対象に出張セミナーを実施いたしました。  

今回のツアーでは、「自分の『軸』をつかむ」というコンセプトのもと、生徒様に受験・進路などについてさまざまなことをお伝えし、選択肢を広げるとともに迷いなく努力できるようになっていただくことを目指しました。
具体的には、
1、東大生、そして大学生を身近に感じていただくこと
2、一緒に勉強法や進路について考えることを通してより明確なゴールとそれに至る道のりを想像していただくこと
以上の2つの目標をもとに企画に取り組みました。
以下では、セミナーの内容や生徒様のご様子についてご報告いたします。

セミナーの流れ

本セミナーは、以下のようなタイムスケジュールで行いました。  

1日目
10:00-10:30 開校式
10:30-11:30 大学生活の紹介「赤門の裏側」
11:30-12:30 昼食
12:30-13:30 アイスブレイク
13:40-14:10 ノート企画
14:20-16:20 問題作成
16:30-17:30 大学の学問自主ゼミ
17:40-18:40 受験生活プレゼンテーション
18:40-19:50 夕食
19:50-20:50 自分を知るワークショップ
21:00-23:00 自由懇談会

2日目
09:00-10:30 進路を考えるワークショップ「オープンキャンパスに行こう」
10:40-12:10 勉強計画ワークショップ「先取り!合格体験記」
12:10-13:20 昼食
13:20-14:30 個別相談
14:30-15:00 閉校式

大学生活の紹介「赤門の裏側」

実際に東大に通う大学生の話をパネルディスカッション形式でお伝えすることで、
生徒様の中に東大をはじめ難関大学に対する心理的障壁を取り除いていただくことを目的としました。
生徒様からは、ずっと雲の上の存在と思っていて、志望も考えていなかったような東大の実際のことや生の体験を聞くことができて、とても貴重な時間を過ごすことができた」「リアルな話や知らなかった話が聞けて、新鮮だったなどのご感想をいただきました。

アイスブレイク

アイスブレイクではプレゼン形式で大学生活について紹介し、大学に対するイメージを膨らませていただきました。また、生徒様をチームに分け、大学生活や東大に関するクイズにチームで協力していただくことで、初対面の生徒様どうしの緊張をほぐすことを目的としました。

 ノート企画

生徒様の今後の勉強の参考にしていただくことを目的として、大学生が高校時代に使っていたノートを展示しました。実際に、展示してあるノートの所持者との会話を通して、より多くのことをお伝えできたと思います。

実際にノートを見ることで、だた勉強法を教えてもらうより普段からどんな風に勉強しているかが伝わり、今後の学習にも活かせそう」「今まで思い浮かばなかったような役に立つ勉強法を知ることができて良かったなどのご感想をいただきました。

問題作成

問題を作るという、普段はあまりしないような体験を楽しんでいただきました。問題を作る過程を通して、今後の勉強に役立つ新たな視点を獲得していただいたり、生徒様どうしの交流を深めたりすることを目的としました。

問題作成者の立場になることで、今後自分が問題を解く際に役立つと感じた」「難しかったけどみんな面白い問題を作っていて楽しかったなどのご感想をいただきました。

大学の学問自主ゼミ

大学の学問にふれ、興味を持っていただくことを目標に、大学生がそれぞれ自分の専門の学問についてプレゼンテーション形式でお話ししました。質疑応答も行われ、生徒様が大学で学ぶことをイメージしたり進路を決めたりする上での一つのヒントになったと思います。

受験生活プレゼンテーション

大学受験に対する漠然とした不安を解消する一助として、大学受験とはどのようなものかということや受験に向けてのアドバイスをお伝えしました。

今まで大学受験に向けて何をしたらいいかわからなかったが、このコンテンツで今何をすべきか分かり、実践しようと思った」「計画やモチベの保ち方、勉強のコスパなど自分に足りないことをたくさん知ることができて良かったなどのご感想をいただきました。

自分を知るワークショップ

進路を選択する際の土台を固めるために、大学生の話を聞いたり大学生や他の高校生と話たりすることによって、普段の高校生活や一人で調べるだけでは掴みにくい自分の興味をより明確にしていただくためのワークショップです。

「興味、関心の近い他の高校生と話たり大学生に質問したりしながら、自分が何をしたいのかをより深く考えることができた」「自分でも進路について不明瞭だったが、人に話すことで理解を深めることが出来たとともに、自分の興味のない分野の話を聞くことで視野を広げることができたなどのご感想をいただきました。

進路を考えるワークショップ「オープンキャンパスに行こう」

このワークショップでは、オープンキャンパスに行く大学を決めるということをゴールに設定し、その過程で大学についての見識を広め、自分の軸を持って志望校を決定できるようになっていただくことを目指しました。「自分が目指したいと思っているものがはっきり見えてきた」「私は今まで大学について深く考えられていなかったということに気付かされた」などのご感想をいただきました。

勉強計画ワークショップ「先取り!合格体験記」 

本ワークショップは最後の企画であったため、この2日間で大学や受験について知ったことを生かしながら、大学生の受験体験記を読んで合否を考えていただいたり、自分の勉強計画を立てていただいたりしました。

「高1,2年生での過ごし方がいかに重要かということを改めて実感した」「実際に東大に合格したものと、不合格になってしまったものを見比べたことで、どのような学習方法や学習への向き合い方が大切なのかが分かり、今の自分に足りていないものを見つけることができた」「合格体験記に書いた自分のすることを必ず実践しようと思う」といったご感想をいただきました。

個別相談 

科類などの様々な属性によって大学生をわけ、個別相談を行いました。

自分の質問をピンポイントで聞くことができ、とても充実感があった」「2日間のコンテンツで質問しきれなかったことを最後の個別相談会で聞くことができて、悔いなくこの活動を終えることができたなどのご感想をいただきました。

まとめ

今回の企画では数々のワークショップや、生徒様と大学生、それから生徒様どうしの交流を通して、勉強のモチベーションが上がったというお声をとても多くいただきました。実際、今日から気持ちを切り替えて勉強に励んでいこうと思います。こんなにやる気があるのは初めて」「東大生に対する雲の上の存在というイメージがこの2日間で大きく変わったといったご感想をいただき、とても嬉しく感じています。

生徒様がこれから進路を自分で選びその目標に向かって努力していく上で、本企画が何かの形でお役に立つことができれば幸いです。生徒様方が自分の軸を持ってこれからの道を進めるよう、私たちも心から願っております。