浪人という選択

地方高校生に、追い風を

はじめに

この記事では、浪人という選択肢について、僕の経験に基づいて紹介します。

今まさに捲土重来けんどちょうらいに向けて努力している皆さんや、第一志望に届かず、浪人するか滑り止めの大学に進学するか迷っている皆さんの一助になれば幸いです。

一方、まだまだ現役高校生だけどこの記事を読んでいる皆さん。皆さんの先輩の中にも、「浪人」という決断を下した人がいると思います。

大前提として、まだ結果も出ていない、これから受験に立ち向かう皆さんには、「浪人」という選択肢を視野に入れて欲しくないというのが本音です。最後の最後まで力は伸び続けるもの。

しかし、現実的な成績の問題や、本当に行きたい大学があるという思いを考えると、「浪人」という選択肢について知っておきたいという方も多いでしょう。

今回の記事を参考にした上で、現役で第一志望に合格するんだという思いを改めて高めてほしいと思います。


浪人という決断

さて、ここからようやく本題です!
まずは皆さんに「浪人という決断」について考えて欲しいです。

このご時世、はっきり言って、誰にとっても「行ける大学」はいくらでもあります。

浪人という決断は、「行ける大学」よりも「行きたい大学」にこだわった結果です。浪人という決断をしたならば、まずは自分に誇りを持ってほしいです。

しかし、もちろんその決断は、自分一人でできることではありません。

僕の友人にも、「できることなら浪人したかった」という悔しさを抱えながら進学した人もいます。浪人という決断を許してくれる周りの環境への感謝は、絶対に忘れないようにしましょう。

また、「浪人したら必ず合格する」という保証はありません。

第一志望の大学入試は、本番当日の一発勝負。1年間かけて力をつけたとしても、その日に力を出し切らなければ努力が水の泡になってしまいます。

浪人して模試ではA判定を取り続けていたのに、本番で失敗して第一志望に不合格となってしまった友人もたくさんいます。

1年間をかけるということのリスクの大きさも十分に承知して、覚悟を持った決断をしましょう。


予備校に通うか否か

一口に浪人と言っても、地元を離れて都心の予備校に通うのか、地元の予備校に通うのか、それとも予備校に通わず自宅で1人浪人するのか(いわゆる宅浪)、という選択もしなければなりません。

これも自分1人でできる決断ではありませんし、どれが正解ということもないと思います。色々な人と相談して、慎重に決めてください。

僕の場合は、地元の予備校に通いました。
今回は、僕が感じた予備校に通うメリットを2つ紹介します。

予備校のメリットその1 リズムが安定する

平日は授業がガッツリあるので、生活リズムが安定しやすいです。

「浪人するんだから自分のペースで勉強したい!」という人も多いとは思いますが、授業から得られることはたくさんあります。少なくとも僕の通っていた予備校ではそうでした。

そして、最終的に合格を手にしていた人は、やはり毎日授業に出席していた人でした。
予備校選びの際も、授業の口コミや、先輩の声を参考にすると良いでしょう!

予備校のメリット②メンタルが安定する

これこそ、僕が今回の記事で一番伝えたいことです!

予備校には、一緒に頑張ってくれる人がいます。

僕の浪人生活は、決して順風満帆ではありませんでした。

力がついている実感はあっても、その実感はなかなか実践に結び付きません。

秋に受けた大学別模試でもD判定を出してしまいました。その結果が返ってきたのはセンター直前の12月。模
試の判定が全てではないと分かっていても、さすがに応えました。涙も出ました。

しかし、どんなに心が折れそうになっても、予備校に行けば一緒に頑張る仲間がいました。

一緒に授業を受け、励ましあったり、他愛もない話をして笑いあったりしながら食事をとって、毎日22:00まで自習室に残って共に高め合いました。だから毎日、笑顔は絶えませんでした。


最後はメンタル!!

浪人生は、1年遅れをとってしまっているということや、周りに支えてもらっている状況から、精神的負担が大きくなりがちです。模試の結果にも、必要以上に敏感になってしまうことでしょう。

良くも悪くも、最後の最後は気持ちがものを言います。

最初にも書いたように、浪人して十分な力をつけ、模試でも満足いく結果を出していても、最後の最後、自分の力が出しきれずに惜しくも不合格という友人を何人も見てきました。受験は残酷です。

しかし、余計な不安に負けず、自分がやってきたことを信じることができれば、実力通り、実力以上の力を本番で発揮することもできるでしょう!

精神的に負けないために、一緒に頑張ってくれる人の存在は、浪人生にとって特に大切です。

僕は地元の予備校に通っていましたが、地元を出る人も予備校に通わない人も、一緒に頑張ってくれる人をぜひ見つけてほしいです!

きっと、その存在が大きな助けになるときが来るでしょう。


おわりに

浪人という決断、予備校のメリット、そして一緒に頑張ってくれる人の存在についてお話ししました。

1年間浪人し、第一志望の大学に進学できた今となっては、たった一つの目標だけに向けて努力し、周りの人の存在の大きさを知れた1年間は僕にとって宝物です。

この春、浪人を決意した皆さんが、1年後に「浪人して良かった」と心の底から思えることを、切に願っています。
もちろん、現役高校生の皆さんは、最後の最後まで諦めないでくださいね!

最後まで読んでくださってありがとうございました!!!