
企画概要
2023年12月17日、香川県立丸亀高等学校の生徒様3名を対象に、オンラインセミナーを実施いたしました。
今回のセミナーは、「東大を知る」というコンセプトのもと、東大に進学する前後の情報をお伝えすることを目標に行いました。具体的には、進学前の情報とは志望動機や学習に対する考え方についての情報、進学後の情報とは東大の魅力についての情報です。
前者を伝えることのねらいは、生徒たちに東大合格者のモデルケースを与えることで、生徒たちが主体的に考えるきっかけを作ることでした。後者については、東大の魅力をさまざまな視点から伝えるだけでなく、ゼミのような形式でその魅力を実際に追体験してもらうことをねらいとしていました。
以下では、セミナーの内容や生徒様のご様子についてご報告いたします。
セミナーの流れ
セミナーは、以下のようなタイムスケジュールで行いました。
09:00〜09:05 オープニング
09:05〜09:40 進学前プレゼンテーション「情報収集の5W1H」
09:55〜10:40 進学後プレゼンテーション「魅力を科学する」
10:50〜11:40 ワークショップ
11:40〜11:55 個別相談
11:55〜12:00 クロージング
進学前プレゼンテーション「情報収集の5W1H」

「情報収集の5W1H」というテーマで3人の大学生がプレゼンテーションを行いました。
大学情報と受験情報の収集方法、得た情報の活かし方に焦点を当てた体験談をお伝えすることで、今後進路を考える際に参考にしていただくことがねらいです。
具体的には、東大を含めた複数の大学について知るなかで志望校を決めるプロセス、そして、東大志望を決めてから立てた長期的な学習計画についてお伝えしました。
インターネットやパンフレットの活用、オープンキャンパスへの参加などにより、大学情報を得たうえで、通塾や書籍、高校の先生などを頼って勉強を進めたお話などをご紹介しました。
プレゼンテーションの内容は一例に過ぎませんが、本企画を機に自分に最適な方法を考えるきっかけとなると嬉しいです。
進学後プレゼンテーション「魅力を科学する」

「魅力を科学する」というテーマで大学生3人がプレゼンテーションを行いました。各自の専攻する学問からすると、「魅力」がどのような現象として捉えられるのかを発表しました。大学生3人はともに教育学部に所属しており、同一の現象をテーマとしたプレゼンテーションでしたが、それぞれ特徴的な内容となりました。
進学後プレゼンテーションの狙いの1点目は、大学における勉強・研究の幅広さという魅力を高校生に知ってもらうことです。
狙いの2点目は、「魅力」について複数の視座を得ることで、高校生自身が大学にいかなる魅力を感じるのかについて再考してもらうことです。
魅力の再考を通じて、進学後プレゼンテーションが生徒様の主体的な進路選択の一助となれば、幸いです。
ワークショップ

進学後プレゼンテーションに引き続き「魅力を科学する」というテーマで2グループに分かれてワークショップを行いました。プレゼンテーションの内容を元に、ゼミ形式のディスカッションをしました。
狙いは進学後プレゼンテーションと同じですが、特にZoomの双方向性を生かして、生徒様に講義外での大学の学問の楽しさを体感していただくことが本コンテンツの目的でした。
各プレゼンターの専門領域に関する問いをテーマとしてディスカッションを行ったので、どちらとも特徴的な内容となっていました。今回は2テーマのみと規模が限られてしまいましたが、本コンテンツを通じて、ワークショップが生徒様の主体的な進路選択の一助になれば幸いです。
まとめ
今回のセミナーでは、約1時間半程度と長い時間プレゼンテーションが行われましたが、高校生の皆さんは真剣に聞いていました。また、対話型のワークショップにおいては積極的に発言をしている姿が見られました。
このツアーを通して、東大に対するより具体化されたイメージを生徒の皆さんに持っていただけたら幸いです。