企画概要
2022年8月26日、静岡県立静岡高等学校の生徒様73名を対象に、「大学ってドコ?」というコンセプトのもと東大ツアーを実施いたしました。
志望が完全に固まりきっていない高校1、2年生を対象としたため、全体としては東大の受験ばかりを後押ししたり受験勉強の話に固執したりせず、「大学で何をどのように学ぶのか、何故学ぶのか」といった話を伝えることで大学での学びについてのイメージを掴んでもらうことを主眼といたしました。企画を通して、生徒様が大学に対して抱いているであろう心理的な距離を縮めてもらいました。また東大での研究についてや、大学生が自分の進路を決めた過程や理由などを直接伝えたり、大学生が生徒様と交流したりすることで、都会の情報に触れる機会が少ない静高生に東大のリアルな情報を提供いたしました。
最終的には大学で学ぶことに関して前向きになり、普段の学習に積極的になってもらうことを目標として企画を実施いたしました。
以下では、ツアーの内容や生徒様のご様子についてご報告いたします。
ツアーの流れ
本ツアーは、以下のようなタイムスケジュールで行いました。
2年生グループ
10:00〜10:05 オープニング
10:05〜10:50 プレゼンテーション
10:50〜11:00 本郷キャンパスへ移動
11:00〜12:00 学食、お土産タイム、昼休憩、写真撮影
12:00〜12:40 キャンパス見学
12:40〜 移動
1年生グループ
10:00〜10:05 オープニング
10:05〜10:45 キャンパス見学
10:45〜10:55 アカデミー向丘へ移動
10:55〜11:40 プレゼンテーション
11:40〜11:50 本郷キャンパスへ移動
11:50〜12:50 写真撮影、学食、お土産タイム、昼休憩
12:50〜 移動
〜13:10 不忍通りふれあい館に集合
13:10〜13:50 パネルディスカッション
13:50〜14:00 休憩
14:00〜15:25 ワークショップ、個別相談会
15:25〜15:30 全体クロージング
キャンパスツアー
本郷キャンパスの見学を行いました。現役大学生による赤門や安田講堂などの説明に加え、キャンパスライフの生の声も届けたことで、参加された生徒様はとても興味深そうにしていらっしゃいました。企画後アンケートでは「実際に東大の建物を見ることで勉強に対するモチベーションが上がった」、「大学生と気軽に話せてよかった」などの声をいただいており、東大に関するリアルな情報を提供するという本コンテンツの目的を達成することができたのではないかと思います。
ワークショップ
少人数の班に分かれて、時間割の作成と相談会を行いました。時間割作成では生徒様が大学生活に期待を寄せる姿を見ることができ、相談会では勉強についての悩みなどを大学生に積極的に相談する様子が見受けられました。企画後アンケートでは、「時間割を自分で決めることによって大学生活をより身近に感じられました」「少人数で質問もしやすくて自分の知りたいことを満足いくまで聞くことができました」との声をいただき、大学生活へのイメージを膨らませるとともに、受験における不安を解消するという本コンテンツの趣旨にそった活動を行うことができたと思います。
プレゼンテーション
大学の学部についてのプレゼンテーションを行いました。生徒様は文学部と工学部でどのようなことを学んでいるか、具体的に知ることが出来たように思います。また、大学生の日常生活についても写真を交えて紹介しました。それによって、よりリアルな大学生活を想像できたように思えます。「大学像がより明確になり、大学受験などの進路をより意識するようになった」といった感想をいただきました。
パネルディスカッション
高校と大学の違いや類似点について、学びに焦点を当てて紹介しました。高校での学習が大学での学びに役立っていると感じる部分や、大学で印象に残った講義などを、4人の大学生がそれぞれお伝えしました。企画後のアンケートでは「大学と高校の学びの違いがよくわかった」「リアリティがあった」などの声をいただき、東大のリアルな情報を提供するという点においてもコンセプトを十分に達成するものだったと思います。
まとめ
今回のツアーでは、生徒様に大学での学びのイメージを掴んでもらうことを目標に行いました。「大学生の生の声が聞けて理解が深まった」「この活動を通して大学のことをたくさん知ることができ、目標を持つ上でとても役に立った」といった声をいただくと共に、東大に対して興味関心を示してくれる生徒様も見受けられました。東大に関する情報を伝えつつ、大学での学びのイメージを掴んでもらうという主たる目標を達成できたと思います。