2017年3月19日と20日の二日間にわたり、山形県鶴岡市のホテル海麓園にて、「難関大セミナー
春の学校」を開催しました。東大・京大などの難関大学を志望する環日本海の高校生が一同に会する宿泊型の企画です。
今年度は、山形県から酒田東高等学校、新庄北高等学校、米沢興譲館高等学校、新潟県から村上中等教育学校の四校が参加しました。
・1日目 まずは様々な高校の生徒と大学生で班を作り、その中でお互いのことを知り交流を深めました。次に山形県出身の大学生と、他方都会の中高一貫校出身の大学生の進学エピソードを聞き、その違いに高校生一同驚いていました。さらに大学生個人の受験や高校時代にまつわる悩みや苦労を知ってもらったあと、高校生自身の将来や理想について、思考プロセスを丁寧に辿って考えてもらいました。こうしたキャリア教育的な企画の傍ら、架空の国を豊かにするために何ができるか議論するという、答えのない問いを追求する思考ゲームで高校生たちの潜在能力を引き出しました。
・2日目 それぞれの大学生が興味をもつ分野を講義形式で聞くことで、大学の学びについて知ってもらうと同時に、興味分野を広げてもらいました。そのあとは、高校生から大学生への質問コーナーを設け、勉強法や先ほどの大学生の講義のことなどについて語り合いました。そして最後に二日間の総括として、改めて自分の理想とは何かを高校生自身に考えてもらい、輝く理想の大切さと、その裏にある苦労をいかに乗り越えるかについて、大学生と語り合いました。企画の最後には、班の中で高校生・大学生同士がメッセージカードを交換し、別れを惜しみました。
今回の「春の学校」では、成長するということと悩むということの関係から、高校生たちに二日間しっかりと自身の理想について考えてもらい、その思考を企画で終わりにすることなく、企画を起点として成長を始めていて欲しいとの思いをのせました。最後に高校生代表の方からの挨拶から、高校生がその思いをしっかりと汲み取ってくれたことを大学生一同確信しました。この企画が高校生にとって、高校生活、いや人生の原動力になることを願います。
【文責:井原】