はじめに
東大キャンパス紹介。今回は駒場キャンパスです。東大生なら誰もが共感するであろう4つの駒場あるあると共に紹介していきたいと思います。
まずは基礎知識
東大では、最初から専攻の学部に配属されることはありません。
東大に入ると、まず教養学部(前期課程)の所属となり、2年生まで文理問わず様々な勉強をします。その教養学部があるのが駒場キャンパスです。
つまり、東大生のキャンパスライフはこの駒場キャンパスから始まるというわけです。
ちなみに、多くの人が「東大」と聞いて思い浮かべるであろう名所「赤門」は駒場キャンパスではなく本郷キャンパスにあります。
本郷キャンパスに通学するのは、前期課程を修了した3年生以上の学生です。
本郷キャンパスについては、こちらの記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
1. 急行が通過する
駒場キャンパスには正門のすぐ目の前に最寄駅があります。その名も「京王井の頭線駒場東大前駅」。いかにも「東大の前」にありそうな駅名ですよね(笑)
電車通学をする学生のほとんどがこの駅を利用していますが、少し残念な点が一つ。急行が止まってくれないのです。
京王井の頭線には各駅停車と急行の2種類が走っています。しかし、駒場東大前駅には各駅停車しか止まりません。そのため、駒場キャンパスに行くときは各駅停車が来るのを待たなければならないのです。間違えて急行に乗ってしまうと、無情にも駒場東大前駅が過ぎ去っていくので注意が必要です。
電車を間違えて授業に遅れたという話も聞きます。急行が止まらない悲しみは大学側にもよく知られているようで、受験案内の駒場キャンパスへのアクセスを記載した部分にも「急行は止まらないので各駅停車に乗ってください」と注意書きがあったほどです。
駒場キャンパスは文系の受験で使われるので、文系で東大受験を考えている人は特に覚えておくといいと思います。また、実は同じ路線にある明大前駅(明治大学和泉キャンパスの最寄駅)には急行が止まります。同じ「大学の最寄駅」なのに……。
現実的な話をすると、明大前駅は駒場東大前駅とは違い2路線に使われている主要駅なので急行が止まるのは当然なんですけどね。それでも「せめてよく使う朝夕の時間は急行が止まってくれたら」と思っている東大生も少なくないのではないでしょうか。京王関係者の方がもしこれを見ていたら検討していただきたい!(笑)
2. とにかく混んでいる
とにかく駒場は混んでいます。
例えば駅。前述の駒場東大前駅は駒場キャンパス唯一の最寄駅なので、多くの学生にとってその日最初の授業となる2限前の時間帯(10:10~10:25)は、ひどい混み様です。駅の改札前で基本的に詰まります。混雑が嫌な人は少し早めに行くように工夫するといいでしょう。
僕も2限スタートの日はピークを避けて少し早めの10:00くらいに着くようにしていました。これだけで随分混雑が緩和されます。
また、混雑といえば話題にせずにいられないのが食堂と購買です。どちらもピークは昼休みです。昼食を求める学生で溢れます。昼食を購買で買う場合はあらかじめ買っておくなどの工夫ができますが、食堂については昼休み前後の授業が空いていない限りピークを避けることができません。
昼休みの混雑がひどく席がないときは、トレーにのせた食事を食堂の外に持っていって食べるという光景を目にすることもあります。1学年約3000人であることを考えるとキャンパスが混雑するのは仕方がないですが、もう少し緩和したらなと思います。
大学らしいといえば大学らしいので、この混雑を駒場の名物として楽しんでみても良いかもしれませんが……(笑)
3. 建物の配置が謎すぎる
駒場キャンパスでは、一部の建物を除き1号館、2号館、3号館と建物に番号がついています。ですがこれら建物の配置が謎すぎるのです。
東大のHPにキャンパスマップがあるので、こちらを一緒に見てもらうといいかもしれません。
では、謎ポイントとともに1号館から順番にご紹介していきます。まず1号館。これは非常にわかりやすく、正門入ってすぐにあります。まさに1号館にふさわしいと言えるでしょう。
続いて2号館。カウントを始めたばかりですが、すでにここで謎ポイント出現です。2号館、隅に追いやられる。普通に授業を受けていても2号館がどこにあるのかわからないくらいには存在感を消されています。1号館が正面ポジションだったのに2号館が不遇すぎます。
しかし2号館で悲しんでいる場合ではありません。3号館はもっと辺境で、キャンパス北の運動場の横です。2号館同様なかなかかわいそう。悲しみの連鎖は止まりません。4号館と6号館に至ってはそもそも存在しません。
3、5、7号館がなんとなく並んで配置されていますが、間の4と6は綺麗に飛ばされています。つける番号は素数でないといけないのでしょうか...…。
そして続く8~18についても配置の仕方に謎は残りますが、それ以上に問題なのは18の後に続く数字。18より大きな数字をつけられているのはなんと101号館。いきなり3桁に跳ね上がり、色々理由を考えて理解しようとしていた僕ももう追いつかなくなりました。詳しい方教えてください...…。
もし駒場キャンパスに来た暁にはぜひ一度地図を見て謎の配置に突っ込んだり、謎の解明に挑んだりしてみてください。
4. 学祭は銀杏の香りとともに
東大といえばキャンパス内にイチョウがたくさん植えられていることで有名です。どれくらい植えられているかというと、大学のシンボルマークになるくらいにはたくさん植えられています。(マークについては東大のHPに詳しい記述があったのでそちらをご覧ください。)
そもそもなぜキャンパスにこれほどのイチョウがあるのかについてはまた別の機会に譲るとして、駒場キャンパスもその例外ではなく大きな通りにイチョウが立ち並んでいます。そんなイチョウは秋には色づいてとても美しいのですが、実がついて落ちる頃になるとその実・銀杏が独特のにおいをキャンパス内に漂わせるようになります。そして駒場の秋といえば駒場祭!毎年11月に駒場キャンパスで行われる東大の学祭です。(5月に本郷キャンパスで行われるのが五月祭です。)学生によって模擬店の出店やパフォーマンスが行われ、毎年多くの人が訪れます。
以上の2点からわかること、それは駒場祭中キャンパス内は銀杏の独特の香りで充満するということです。少しくらい銀杏の香りがする学祭でないと東大感がないと言われればそのような気もしますが、せっかく来た人の駒場祭の思い出が銀杏の香りで塗り固められてしまうような気もするので日程ずらしてもいいんじゃない?とも少し思ったりします。あ、そもそも銀杏減らしてもいいんですよ。くさいから。
最後に
今回は、あるあるとともに、駒場キャンパスを紹介してみました。駒場キャンパスの雰囲気が少しでも伝わったら嬉しいです。
なんだかあまり良くないポイントばかり書いてしまった気がしますが、綺麗な図書館や居心地の良い学生会館、季節ごとに様々な表情を見せてくれる自然の豊かさなど、いいところもたくさんあります。
合格したら、ぜひ自分の目で確かめてみてください。