2015年3月8日(日)、青森県立青森高等学校にて、東大生地方出張セミナーを行いました。参加高校生は1年生22名・2年生35名、FairWindからは10名の東大生が参加しました。
企画統括から「今日は、青森高校の皆さんが変わる日です」との思いを投げかけた後、最初の企画として『東大という場所』と題したプレゼンテーションを行いました。インターネットでは分からない、実体験に基づく東大の魅力についてお伝えしました。普段東大生と接する機会が少ないゆえ東大について漠然としたイメージしか持っていなかった高校生も、この企画を通して東大の真の魅力に気付くことができたようでした。
その後、『対話型プレゼンテーション』と称し、10名の東大生がそれぞれ、過去に直面した壁とその乗り越え方を伝えました。高校生が現在直面している壁の乗り越え方のヒントを得てもらうのはもちろんのこと、今後高校生が新たな壁に直面した時に、今回聞いた話を思い出してもらえるようにする、という趣旨の企画でした。複数人の東大生の話を少人数で聞くことで、ただ聞くだけではなく自分なりの困難克服方法を考えてもらうことが出来たのではないでしょうか。
続きまして、『超進学校と進学校』というテーマで、有名私立進学校出身の東大生がプレゼンテーションを行いました。受験の際に戦わねばならない有名進学校のライバルは、地方の高校生よりも遥かに恵まれた環境で学習していることを率直に伝えました。厳しい現実を知り驚いていた高校生も多くいましたが、遥か先を行くライバルを認識し戦略的に・効率的に努力することこそ合格への近道であることを感じ取ってもらえたようです。
高校生7~8名に対し東大生1名で班を作り、昼食をとった後は『自己分析』をテーマにしたグループワークを行いました。学習において非常に大事である「ただ自分の誤答を眺めるだけではなく、自分の間違えた部分を徹底的に分析し、解決策につなげること」のプロセスを、実際に東大二次試験の現代文の過去問を用いつつ体験してもらいました。企画の最後には、各高校生に持ってきてもらった模試やテストの問題を参照してもらい、「なぜ自分はこのミスをしたのか」「それはなぜなのか」…… という、先ほど体験したプロセスを自分で実際に実行してもらう時間も設けました。今回、限られた時間の中で体験してもらったのはあくまで自己分析のプロセスの一部であり、今後の学習の中でその自己分析を習慣としてもらえることを願っています。
最後に、本セミナーの締めくくりとして個別相談会とノート展示を行いました。1日を過ごす中で疑問に思ったこと・聞いてみたいと思ったことを高校生が東大生に次々と質問する姿が見られました。受験に関する質問はもちろんのこと、高校生活や大学生活、将来の夢などに関する質問も多く飛び交いました。普段は見る機会の無い、東大生が実際に高校時代に使っていたノートや模試の成績にも高校生は興味津々でした。
企画中に、私の班の高校生がこんな言葉を伝えてくれました。「今日色々なお話を聞いて、志望校を東大にしてみようかなと思っています。」
本セミナーの最初に企画統括が伝えた「今日は、皆さんが変わる日です」との思いが伝わり、1人でも多くの高校生の心の中で学習意欲や志望校に対する変化を与えることが出来ていれば、また、高校生が数年後自身の高校時代を振り返ったときに「あの3月8日が、僕が・私が変わった日だったな」と思ってもらえるような1日になっていれば幸いです。