東大生地方出張セミナー 2015/03/14 愛媛県立西条高校

地方高校生に、追い風を

2015年3月14日(土)、愛媛県立西条高校にて、東大生出張セミナーを行いました。
参加高校生は1年生14名・2年生40名、FairWindからは西条高校OB1名を含む10名の東大生が参加しました。
今回は四国初の出張セミナーということで、FairWindメンバーもいつもに増して気合が入っていました。

今回の企画統括は先述の西条高校OBです。「西条高校の皆さんに、あきらめずにより高いレベルを目指してほしい。今日は皆さんが変わる日」という統括の熱いメッセージで出張は幕を開けました。
最初の企画は、「私の過ごした受験生活~受験期で味わった私の逆境~」と題したプレゼンテーションでした。2人のプレゼンターが、「親の反対や情報不足、ライバル不足などの逆境を乗り越え、地方から東大に合格」「家計の厳しい母子家庭から、母親との対立という逆境を乗り越えて東大に合格」といった「逆境の克服」にまつわる体験を赤裸々に語り、「厳しい環境でも工夫次第で乗り越えられる」というメッセージを伝えました。地方在住であるが故に難関大学を目指すのをためらいがちな高校生にも、困難に立ち向かう勇気が芽生えたようでした。

次の企画はパネルディスカッションです。高校時代の生活、受験に向けた学習をテーマに、前者は4名、後者は5名のパネラーが、多様な立場から体験談とメッセージを語りました。年の近い先輩たちが語る「部活動と学習は時間の使い方次第で両立できる」「仲間・ライバルと共に受験を乗り切るのが大事」「『分かる』は『分ける』」といった具体的なアドバイスは、高校生の皆さんにリアリティをもって響いたのではないでしょうか。

その後、昼食休憩と前後する形で、高校生5~6人と東大生1人が1セットになり、個別相談会を行いました。苦手教科の対策法、東大対策のための問題集の選び方、大学の学びの内容、一人暮らしの食事事情など、今回もさまざまな質問が飛び出しました。「現役大学生が質問に答える」というこの企画は、高校生の皆さんに刺激を与えることができたようで、たくさんの高校生が目を輝かせながら質問してくださいました。

午後は希望者を対象に、「受験への戦略を考える」というワークショップを行いました。参加者は志望校のレベルに合わせて複数のグループに分かれ、志望校の受験に必要な科目や配点を調べて「敵を知る」、苦手教科・得意教科に関する自己分析を行って「己を知る」という段階を経て、3月から1年間の学習スケジュールを立て、最後は同じグループの中で、受験を共に乗り切るライバルを見つけました。具体的な受験戦略を考え、共に戦う仲間を見つけたことで、高校生にとって受験は「曖昧で不安なもの」ではなく、「乗り越えるべき対象」としてはっきりとイメージできるようになったのではないでしょうか。

企画終了後、とある高校生が「今回の企画を通して、東大を目指す決心が固まった」と言ってくれました。企画に携わった私としては、「西条で企画をやった甲斐があった」と嬉しくなる出来事でした。
難関大学の受験において、都会の進学校と比べると不利な点も多い地方高校。そこから逆境を乗り越えて志望校に合格したい――そんな強い思いを、企画を通して抱いてくれたなら、私たちも本望です。そして、私たちFairWindは、将来の目標を達成しようと努力する高校生、難関大学に入りたいけれどどうしたらよいか迷っている高校生を、全力でサポートします!