2018/08/06-08 東北地方合同合宿企画

地方高校生に、追い風を

2018年8月6日(月)~8日(水)に、国立岩手山青少年交流の家にて、岩手県立盛岡第一高等学校、福島県立福島高等学校、福島県立安積高等学校、秋田県立秋田高等学校、山形県立山形東高等学校の生徒様32名を対象に2泊3日の合宿企画を実施いたしました。本企画は東大志望の高校2年生を対象としており、「志望を確固たるものにする」「仲間・ライバルを手に入れる」「合格のための指針を得る」のコンセプトのもと、生徒様には自らの東大合格について考えていただく場といたしました。

初日は、「生徒さま同士で仲良くなっていただくこと」「東大についてより深く知ってもらうこと」の二つを目標に企画を行いました。

まずはじめに、生徒さまに班に分かれてもらい、自己紹介を兼ねて、お互いの学校の良いところや勉強スタイルを紹介しあいました。次に、今度は大学生の側から、プレゼンテーションやインタビュー形式で、自分が東大に来た理由や東大がどういう場所なのかなどについて紹介しました。移動の疲れにもかかわらず、活発に大学生に質問したり、生徒さま同士で話し合ったりしている姿が印象的でした。

また、夕飯後は、生徒さまと大学生が自由に交流できる場を作りました。各大学生が自分の使っていた参考書やノート、あるいはいま使っている大学の参考書などを見せると、生徒さまは食い入るように読んでいました。生徒さまと大学生との距離がぐっと縮まったように感じます。

2日目

2日目は、「具体的に受験勉強で気をつけるべきことを知ってもらうこと」を目標に企画を行いました。

まず東大を目指す上で意識しなければならない都会の進学校や予備校の存在について知ってもらいました。本当の敵は学校の同級生だけではなく「外」にこそいるのだと感じてもらえたのだはないかと思います。

続いて、学問や勉強法など多岐にわたる話を自分の興味に応じていくつか選択して聞いてもらいました。これからの自分の勉強の役に立つ情報や興味深い話を、主体的に手に入れることができたようです。

次に各教科を勉強していく上で意識すべき勉強内容のパーツ分けについて理解してもらい、それを頭に入れた上で自分の苦手科目をどのように克服していくかを大学生のモデルケースを参考にして考えてもらいました。教科ごとの詳しい勉強法について理解が深まったのではないかと思います。

最後には班対抗のゲーム形式で、架空の高校生の計画立てに必要な情報をできるだけ多く見つけてもらいました。通学時間は?、彼氏/彼女はいる?などなど、自分で計画を立てていく上で頭から抜けてしまいがちな情報が、綿密な計画を作り上げているのに役立っているのだということを実感してもらえたのではないかと思います。

2日目を通して、生徒さまは受験における指針を少しずつ手にしつつあるように見受けられました。

3日目

最終日である3日目は、まずここまでの企画で得た視点や考え方、勉強法を生かして、生徒さま自身の今後の学習計画を立てていただきました。2日目で学んだ教科ごとの勉強法や、学習計画を立てる上での視点を考えながら、一週間のスケジュールから年間のスケジュールをシステマティックに立てていただきましたが、生徒さまそれぞれがしっかりと自分の分析を行い、ここまでの企画を生かした計画を立てている姿が印象的でした。

次に大学生との個別相談会を行いました。3日間で聞ききれなかったことを積極的に質問されている姿が多く見られ、生徒さまの熱意を感じることができました。

東北合宿最後の企画としては、各班の大学生が自らのターニングポイントを語る時間を設けました。それぞれの大学生の経験をもとにした語りをじっくりと聞き入る生徒さまの様子が印象的でした。

そして最後に、参加大学生一人一人から生徒さまへのメッセージを伝えました。生徒さまにとってこの3日間が有意義なものになっていましたら幸いです。