2016年8月4日に、東京大学オープンキャンパスに申し込みをしている高校生たちを対象にしてFairWindのオープンキャンパス企画を実施いたしました。その様子の一部をご紹介します。
「地方生集まれ!東大進学相談会」
はじめに、大学生3人によるプレゼンテーションを行い、「東大の制度について(進学選択)」「都会生から見た地方高校生とは」「合格のために」という3つのテーマで発表しました。それが終わってからは、大きく高校のことと、大学のことに分けて個別相談会を行いました。
プレゼンテーションを受けての疑問点やもっと知りたい点、あるいはメンバーの高校時代の勉強法、大学での研究内容etc…と、高校生からの質問は尽きなかったです。相談会終了後にも、名残惜しそうに残って東大生と話していこうという姿勢が印象的でした。
これを通して、なかなか周囲に東大生の先輩がいなかったりするような地方の高校生に、僕たちが伝えたかった”情報”を、少しではありますが伝えられたのではないでしょうか。
「高校生×地方高校生with東大生」
学生支援センター3階のディスカッションルームでは、「高校生×地方高校生with東大生」のブースを設置いたしました。
来てくれた高校生の皆さんは、自分たちの将来の目標を表明し、それを達成するために今、そして大学で何をすればいいのかを自分で考えたり他の人からアドバイスをもらったりしました。
一人一人の目標は本当に様々で、その目標を持つに至った経緯も人それぞれでしたが、高校生の皆さんは、時に共感したり、時に驚いたりしながら、お互いの話を興味深く聞いていました。
通っている学校も、育ってきた環境も違う、本当に色々なところから東大を見に来た高校生の考えを知り、語り合ったことで、たくさんの刺激を受けたのではないでしょうか。
この企画を通して東大には様々な想いを持った人が集まるんだと実感し、それが東大を目指すモチベーションになっていたら幸いです。
「東大生の思う東大のリアル」
東大のリアルを東大生が語るという企画が開催されました。パンフレットからは読み取れない等身大の東大を聞けるとあってか、暑い中でも100人強の方に足を運んでいただきました。東大に限らずどんな大学でも、評判だけではなく、学べることや講義の雰囲気、学生生活の様子などを複合的に判断して受験大学を選んでほしいということが伝わったことと思います。
「先輩に問う!大学生活と受験の意義」
この企画では、二人の方へのインタビュー映像の放映と、現役大学(院)生によるパネルディスカッションを行いました。
大学生になってから考えることはあるものの、高校生当時にはなかなか意識できない”受験勉強”や”大学生活”について多様な視点からの意見を提供することで、彼ら自身がよく考えた上で大学受験に臨むきっかけづくりになればと考えました。そうすることで、より強い目的意識や意思を持って残りの高校生活を過ごすことができ、自信の納得する形で高校卒業を迎えることができると考えるためです。
一人目のインタビュイーは東大卒業生の方です。大学生時代にご自身が将来についてどのように考えていたのかや、学問以外で大学で学んだことなどについて伺いました。
二人目のインタビュイーは、元高校教師の方です。普段は生徒に言わない本音と建前や、長年の教師経験から見出した、受験に上手くいく人とそうでない人の特徴に関するお話をしてもらいました。
続く現役学生によるパネルディスカッションでは二人の学生に登壇してもらい、司会を交え三人で意見を交換しました。
テーマは、「大学生の自分が描く将来像」「大学で得た最も貴重なもの」「高校生時代の後悔」「大学に合格した決め手」など多岐に渡り、それぞれについて様々な考え方、経験があることを観覧者の皆さんに感じ取ってもらえたと思います。
観覧者の皆さんにご記入いただいたアンケートによると、「安易に必要不必要を判断するのは避けようと思う。」のような感想を複数いただきました。これはパネルディスカッション中で学生の一人が発した言葉です。
自信が高校時代に受験科目で使わない世界史をおろそかにしていたが、大学に入ってからの勉強で世界史が前提知識になることが多く苦労した。というエピソードから導かれた言葉ですが、人生において非常に大切な価値観が詰まっているように思います。
我々は多くの局面で、あるものが必要かどうかの判断を迫られることがあります。その判断はそのとき置かれた状況に基づいて行われることが多いですが、将来的にその選択が必ずしも正解とは限りません。不要と切り捨てるのは非常に簡単ですが、苦労して拾っておいたことで未来の自分を助けることになるかもしれない。筆者自身も考えるものの多いコメントでした。
コンテンツ「先輩に問う!大学生活と受験の意義」の様子