東大新入生の疑問に答えます【QA履修編】

地方高校生に、追い風を

はじめに

こんにちは、FairWindです。
新型コロナウイルスの影響で、新入生同士や先輩との交流が減り、特に地方や非進学校出身の新入生は心細い思いをしていることかと思います。
そこで、FairWindは新入生から疑問を募集し、当ページでその疑問にお答えしていきます!
※回答は出来るだけ客観的な情報をもとに作成しておりますが、FairWindメンバーの主観が入っている部分もございます。この記事によって生じたいかなる不利益に関しても弊団体は一切の責任を負い兼ねます。


疑問①履修を決めるには

疑問「履修する科目はどのように決めれば良いのでしょうか?

回答)
履修する科目を決定する基準は大きく4つあります。
1つ目は
自分自身の興味に則り、履修科目を選ぶことです。なんだかんだ、シラバスを読んで興味のあるものを履修するのが一番良いでしょう。

2つ目は時間割を考えることです。例えば1日に5コマ詰めると体力が持たなかったり、1限の授業を入れすぎたりすると起きるのがしんどかったりします。サークルによっては1限や5限の時間に活動がある場合もあるので、他のやりたいこととのバランスを考えることも大事かもしれません。

3つ目は成績の評価方法を確認することです。例えばテストで評価される科目ばかり取ってしまうと、1つ1つのテスト勉強にかけられる時間が減ってしまいます。私の場合は、それを避けるためにある程度はレポートで評価される科目も取るようにしています。

4つ目は進学選択に必要な科目を履修することです。各科類ごとに進学選択に必要な用件や前期過程の終了のために必要な用件が定められているので、 将来の履修も考えバランスよく総合科目の系列を選ぶ必要があります。 特に文科類から理系の学部に行きたい人などは要求科目という履修必須の科目があることが多いので、確認をして履修しましょう。 また、要望科目という履修必須ではないものの、進学後に必要となる前提知識を学べる科目として設定されている科目がある場合もあります。興味のある分野が決まっている場合は、それも確認すると良いでしょう。

基本的には自分の興味によって授業をピックアップしつつ、2~4の基準で選別をしていくと良いと思います。

PS. 1Sは必修が多い傾向にある(特に理系)ので、無理して総合科目を多くとる必要はないと思います。なぜなら、必修の授業は一度単位を取ると点数が塗り替えられませんが、 一方で総合科目に関しては高得点の科目を採用するという制度があるので(詳しくは履修の手引きを確認)点数の塗り替えが可能です。 つまり、点数の塗り替えが基本的にできない必修の学習が十分にできる余裕を持った時間割にすると良いということです。


疑問②総合科目について(理系)

疑問「理1です。総合科目のE,F系列で今後のこと考えて取っといたほうがいい授業とかありますか。

回答)
特段これを取るべき!という授業はないと考えています。
一つ考える基準としては、進学選択で自分の行きたい学部・学科の
要望科目を確認するのが良いと思います。 要望科目は要求科目とは異なり、進学において必ず履修しなければならない科目ではないですが、進学後に必要となる前提知識を学べる科目として設定されているものです。
もし、自分の興味がある程度決まっているのならば、そのようなものを参考にするのは手だと思います。

加えて、いわゆる準必修と呼ばれるクラス指定をされている総合科目があります。これらは必ず取る必要がある授業ではありませんが、履修者が多いのでこのように呼ばれています。1Sでは「基礎統計」や「基礎化学」がこれに当たると思うのですが、もしその科目を履修したいと考えているならば、同じクラスの人の多くが履修するタイミングで履修をするのが良いと思います。

(編者注:理系の「準必修」は必ずしも履修する必要はないので、やはり疑問①にあるように興味などに則って履修を決定するのが良いだろう。)


疑問③連続したコマの履修について

疑問「連続して2コマ受けるのは避けるべきですか

回答)
こればかりは人によると思いますが、まず全く2コマ連続で授業がない時間割を組むことは不可能だと思います。

その上で、朝に学校に来るタイプの人や、午後バイトをしたい人は午前中に授業を連続で取ったりしますし、朝起きるのが苦手なタイプの人は午後に授業を固めたりするなど様々です。


疑問④必修科目の見つけ方

疑問「そもそもどうやって自分が受けなければいけない講義を見つけ、選ぶのか。履修登録前の期間の授業の情報を得るにはどうしたらよいのか。

回答)
まず必修の授業を確認する必要があります。必修の授業は
時間割表のP19からの「科類別時間割表」で、自分の科類・クラスのものを見つければ分かります。
そして、科目名と時限がわかったらシラバス内で検索を行えば、教員名や評価方法、授業の概要などさらに詳細な情報がわかります。PDF版シラバスは
こちらのページから閲覧が可能です。

より詳細な情報(例えば、教科書の有無や授業のスケジュールなど)を得たい場合、「時間割表」5ページに記載のある項目指定検索をUTASで行えば、自分の調べたい授業名を入れると確認することができます。
(同じ名前で開講されている授業が複数ある場合は、担当教員の名前が自分の調べたい授業と一致しているかを確認してください。)

(※リンク先の時間割表・シラバス掲載ページは2020年度Sセメスターのもの)


疑問⑤総合科目L系列について(文系)

疑問「文科三類です。一般的に、L系総合科目の、残り2単位はどのように取ることが多いですか?

回答)
前提として文科生は、前期教養課程を修了するためにL系総合科目を
9単位履修する必要があります。この中には英語中級(上級)や第二外国語の演習などが含まれ、必修科目を履修しているだけで7単位は確保することができます。よって、残り2単位分のL系総合科目を自分で選択し履修する必要があるのです。

その上で、L系総合科目を確保するための選択肢は3つあり、以下の通りです。
(これらも先述したシラバスから探すことが可能です。)

  • 英語の発展科目
  • 初習外国語(第二外国語)の発展科目
  • 第三外国語

これはあくまで周囲の友人を見ての筆者の主観ですが、第二外国語の発展科目を履修する人と、第三外国語を履修する人が多いように感じます。

初習外国語を1Sセメスターで学んでみて、もっとその言語を活用できるようになりたい!と思ったら、「◯◯語初/中/上級(△△)」(フランス語初級作文、ドイツ語中級会話、中国語上級読解など)という科目を取ってみると良いと思います。1Aセメスターが終了する頃には初習外国語をある程度使えるようになって、その国に旅行に行く人もちらほらいますよ。

一方で、他の言語も学んでみたい!と思うなら、新たに第三外国語を学んでみるのが良いと思います。「◯◯語初級(第三外国語)」という科目ですね。初習外国語がヨーロッパ系の言語であれば、他のヨーロッパ系の言語を取ってみると、動詞の活用や単語が似ていることが多く、繋がりが見えて面白いですよ。もちろんヘブライ語やモンゴル語など、他ではなかなか学ぶことのできない言語の講義もあるので、興味があれば履修してみてください。

また、質問主さんは“残り”2単位、という書き方をしていますが、L系列は9単位を超えて取得することも可能です。進学選択で点数が必要なために、必要単位を超えて履修する人の中には、L系列で点数を稼ぐ人も一定数います。筆者はフランス語選択なのですが、1Aでフランス語中級(読解)、2Sでイタリア語初級(第三外国語)を履修しました。L系列は一般に、しっかり勉強すれば点数を取ることができると言われているので、そのような選択肢も考えてみるといいかもしれません。

最後にちょっとしたアドバイスですが、1Sセメスターでは初習外国語の学習と他の基礎科目(いわゆる必修科目)で精一杯なことが多いので、L系列の残り2単位は1Aセメスター以降に取るのをオススメします。稀に1Sセメスターで第三外国語を履修する人もいますが、新しい言語を2つ同時に学ぶというのはかなり大変なことです。基礎科目の学習がおろそかにならないよう(基礎科目の点数次第では2Sセメスターや進学選択で苦しむことになります)、自分でもしっかり考えて履修を組んでくださいね。


疑問⑥英語中級について

疑問「英語中級の選び方が全くわかりません。 英語中級のおすすめ講師を教えてください。

回答)
英語中級に関しては別の記事で詳しく解説していますので、
コチラをご覧ください。


終わりに

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