【書き下ろし! メルマガ記事】地方から東大を目指すことで得られたもの

地方高校生に、追い風を

【書き下ろし! メルマガ記事】地方から東大を目指すことで得られたもの

東大生が書いた記事を、オープンキャンパス期間中に限定公開!
ここでしか聞けない東大生の声をお届けします!

今回の記事では、地方から東大を目指すことで得られたものについて、東大生が体験談を語ります!
東大を受験する上で身につくのは、決して学力だけではありません。
工夫する力、自分と向き合う経験……これらが何を意味するのか、自分の目で確かめてください!

(この記事は2021年6月に執筆されました)


はじめに

地方から東大を目指すに当たって、学習環境や周囲の反応など、様々な壁があると思います。今まさにそれについて悩んでいる人もいるかもしれません。

しかし、今回は少し視点を変えて、地方から東大を目指すその過程で得られたもの、地方から東大を目指すメリットについて、私自身の体験からお話ししたいと思います。

地方の環境について

私の場合、基本的に東大受験に関する情報は、自然に手に入るものではありませんでした

周りにも東大に入学した先輩は少なかったので、モデルケースもそこまで多くはありません。自分から積極的に調べ、進路関係のイベントに参加することで情報を得ていました。

また、学校で東大受験に特化した指導を受けるのは難しく、近くに大手の予備校や参考書が充実している本屋などはなかなかありませんでした。

個人との考え方の違い

東大志望者の少なさや、周囲の人との進路に対する考え方の違いに、孤独を感じながら勉強することも多々ありました。個人的には、これが一番大変だった部分かなと思っています。

高1のとき、県内の高校生が集まる勉強合宿で、同じ部屋の子に「男子は東大目指したりするよね、なんかちょっとついていけないよね……」と言われて、東大志望の私は何も言えなかったことがあります。このような体験は未だに忘れられません。

以上のような経験をした、もしくは現在している人は多いのではないでしょうか。

それが原因で志望を固めきれない、変えたいと思っている人もいるかもしれません。

「地方」を強みに変えていこう

しかし視点を変えてみると、地方から東大を目指すからこその強みが見えてくると思うのです。

まず、自分の頭で考え、工夫する力が身に付きます。

地方では頼りにできるものが少ないのですが、その分環境を最大限生かすために積極的に努力する経験ができます。私は特に、勉強の方法、計画の立て方などについて試行錯誤を繰り返しました。

もちろん大変な側面はあるのですが、受験が終わっても生きてくる重要な経験です。自立した思考が身に付けられるのは大きなメリットではないでしょうか。

また、自分の進路、将来に対して真摯に向き合う経験ができると思います。

地方から東大を受験することは、周りの流れに乗った選択とは言い難いです。そのため、進路に関する情報を得るためには積極性が求められます。周囲の理解を得る難しさを乗り越えなくてはならない人もいるでしょう。心細い、辛いと感じることもあるかもしれません。

しかし「周りが選んでいるから」「周りが良いと言っていたから」という理由だけで選択ができない分、進路に対してより強い意志を持ち、真剣に向き合うことができるのではないでしょうか。今思うとこれは貴重な経験だったと個人的には思っています。

「挑戦しよう」という気持ちを大切に

自分の高校生の時を思い出すと、「地方から東大を目指すのに苦労なんてない」とは絶対に思いません。しかし、挑戦することで「地方だからこそ」得られるものがあると私は考えています。

ぜひ前向きに挑戦して、私たちの仲間になってくれたらとても嬉しいです。
陰ながら皆さんのことを応援しています!


FairWindのオープンキャンパスでは、普段のメールマガジンから厳選した記事を期間限定で公開しています! また、この企画ために書き下ろした記事も特別公開中!

さらにさらに、7月10日と11日にはリアルタイムで東大生と交流し様々な話が聞けるコンテンツもご用意しています!

FairWind × 東大オープンキャンパス2021

7/10(土)、7/11(日)開催!

東大生であるFairWindメンバーが東大の魅力・高校生活について話したり、皆さんの悩みに自分なりに答えたりします。東大のことを知りたい! 東大生と直接関わってみたい! という人はぜひ参加してください。

オープンキャンパストップ

東大生によるコラム

東大生のホンネ

何を見るか迷ったら

東京大学のオープンキャンパスページはこちら

FairWindは「地方高校生に、追い風を」の理念のもと、地方の教育格差の解消のために活動する東京大学の学生団体です。