【メルマガ試し読み】今しんどいと思っている高校生へ

地方高校生に、追い風を

過去に配信されたメールマガジンの記事になります。東大生の生の声が綴られています。お楽しみください!(なお、執筆者の科類や学年は執筆時点でのものとなります。)


理科一類2年 U.H.

こんにちは!今回は、精神的にしんどいな、と思っている方に少しでも寄り添いたいと思い、この記事を書かせていただきました。 他のメルマガの記事は技術的なことが多いと思うので、軽く読んでいただければと思います。 

この記事を読んでくださっている皆さんの中には、「しんどい」「つらい」と思っている方もいるかと思います。 しかし、精神的に辛いと思う理由は人によって千差万別です。 
例えば、「成績が上がらない」だったり、「部活がうまくいかない」だったり、あるいは「人間関係がうまくいかない」と感じているかもしれません。 

「しんどい」と感じる理由はおそらく人それぞれだとは思いますが、それぞれに共通していることはあると思います。 それは、「特定の世界に閉じこもっていること」だと思います。 
例えば、成績が向上しないことに悩んでいる人は、あれをやっても成績が伸びない、これをやっても成績が伸びないと、 『受験の世界』にばかり目が行きがちで、他のことに目が行きづらい状態になっていると思います。 その他にしんどいのも、『部活の世界』あるいは『友達関係の世界』にちょっとだけのめり込みすぎているのかもしれません。 

そのような時は、一旦落ち着いて視野を広げてみてください。 具体的には、今自分が悩んでいる環境から離れてみたり、離れることが難しいなら、普段自分がしないような行動を心がけてみるといいと思います。 
例えば、勉強を少し休んで散歩や運動をしてみたり、部活を少し休んでみたり、友達に相談してみたり、などです。 そうすることによって、皆さんの悩みが少し相対化されるのではないでしょうか。 皆さんの悩んでいることはきっといい方向に向かうし、たとえ解決しなくても、自分の抱えていたしんどさが少し小さく感じられると思います。 

しかし、受験を控えている高校生、特に高校3年生は「今はしんどいのは当たり前、それを乗り越えてこそ受験」のような、 自分の抱えるしんどさを精神論で乗り切るように指導されたり、受験に対してそのような不文律を感じ取ってしまっている人も多いのではないでしょうか。これらの指導や空気感は、受験生に対して、ある種の「しんどさ」を強要しているようにも見えます。 さらに、受験は点数のみで結果が出る一元的な世界です。『受験の世界』に閉じこもってしまっても仕方がないと思います。 

ここから先はなんの気休めにもならないかもしれませんが、しんどいなら、少し休んでもいいと思います。 大学に入れば、今きっと皆さんが感じている『受験の世界』の圧力もどうでもよくなるほど、いろんな人がいて、いろんな価値観が存在します。 大学は高校とは比べ物にならないほど広い世界です。まだ大学生の私がそう感じるのだから、きっと大学を卒業してから感じる社会はもっと広いのだと思います。 『受験の世界』で結果を出すのも大事ですが、それだけではありません。しんどい時こそ、一度立ち止まってみることも大切だと思っています。 

もちろん頑張るのは大切です。しかし、そこで精神を壊してしまうほど、『受験の世界』に閉じこもるのも違うと思います。 自分のできる限りの努力をして、休む時は休んで、受験に臨んでください!応援しています!

 


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