【メルマガ試し読み】模試の活用法

地方高校生に、追い風を

過去に配信されたメールマガジンの記事になります。東大生の生の声が綴られています。お楽しみください!(なお、執筆者の科類や学年は執筆時点でのものとなります。)


理科一類1年 T.S.

皆さんこんにちは! 今回のテーマは「模試の活用法」。皆さんは模試をうまく活用できているでしょうか?
僕は正直、高1、高2の頃は模試を受けっぱなしでうまく役立てられていませんでした。しかし、合格へ向けて有効に活用したいという思いから、受験期に得た戦略があります。
そこで、模試を受験する前と受験後の取り組みについてポイントをお伝えしようと思います。

ビジネスの場面でよく用いられるPDCAサイクル。一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
僕は模試への取り組み方として、よくPDCAサイクルをたとえに用います。部活でも実はよく行われている手法だと思います。
PDCAとは何かというと、

Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)

からなる4ステップのことで、これを徹底することで模試から吸収できることは多くなるはずです。
では模試に当てはめてそれぞれの段階について解説していきます。

Plan(計画)

まずは来たる模試に向けて、「やるべきこと」と「それをいつまでにこなすか」を計画しましょう。模試の場合は目標点数を書き出すのも良いです。
ちなみに、スケジューリングは模試に限らず普段の学習から行ってほしいと思います。受験は長期戦なので場当たり的な学習ではつとまりません。長期的な目標を視野に入れると、そこまでにやるべきことが科目ごとに見えてきて、それをもとに今週はどこまで達成すべきか、そのために今日は何をやれば良いか、ということも見えてくるはずです。

スケジューリングで注意すべきことが二つあります。
まず、計画は狂うものだと思っておくこと。常に予定通り行うのは難しいです。そのため計画が崩れてもその時点で挫折してしまわないこと。そしてハードな計画を立てるよりは、現実的な量の課題を設定し、達成度に応じて修正していくのが良いでしょう。
二つ目として、計画を立てるのに時間をかけすぎないこと。
あくまでスケジューリングは学習のツールであって目的ではありません。1日の勉強計画を立てる時も、「この参考書を○時から○時まで何ページやる」といったことを綿密に立てすぎても計画するのに時間がかかるし、一つ目に述べたようにその通りこなすのは難しいです。これらの点を意識してほしいと思います。

Do(実行)

Planで立てた計画を実行していく段階です。
この段階は模試の活用法というよりも、普段の勉強スタイルに基づくところなので、普段の勉強が思うように進まないという方は、他の様々な情報を参考にしたり、先生や友達に相談してみると良いと思います。
言えることがあるとすれば、先述のように、実行してみてうまくいかない計画を適宜修正していくことも考慮しておくと良いでしょう(例えば、模試までに取り組みたかった数学の参考書があるが、余裕がなさそうなので見送るなど)。

ここまでは模試を受験するまでの対策になります。実際に模試を受験する場面を挟んで、ここからは受験後の段階に入ります。

受験後に行うこととして大事にして欲しいのが「分析」です。
模試で分析をする機会は「模試受験直後」と「返却後」の2回ありますが、基本的に大事にすべきことは同じです。

Check(評価)

まずは問を一つずつ見ていって、良かった点と悪かった点を洗い出し、悪かった点の原因を考えるようにしてください。注意すべきは間違ったところ=悪かった点ではないことです。
例えばまぐれで正解した記号問題があったとして、それをよしとして良いでしょうか? 次回以降で正解できるような実力はついていないわけですから、やはり見直しが必要です。そして、悪かった点と言っても、まぐれで正解することの他に、ケアレスミス、数学で解法が思いつかなかった、そもそも手をつけていない分野だった、など原因は様々あると思います。
Checkの段階ではそれらの原因から弱点を見出すことが目標です。
ちなみに受験直後に行う分析では、解いた感覚を覚えていることが重要なので、できれば当日か翌日、遅くとも1週間以内に行ってください。

Action(改善)

Checkで見出した弱点をもとに、今後へ向けての改善点を考える段階です。
ケアレスミスが多いなら、普段から計算問題ですぐに答えを見たり電卓に頼ったり出ずに、手計算を習慣にする。数学で解法が思いつかなかったなら、その解法が条件反射的に解答の候補に上がるレベルになるまで基本書で練習を積む。未習分野だったら次の模試までにその分野の基本を完成させておく。こういった例が挙げられます。
ここで考えた改善策をまた次のPlanへとつなげていくこと、これが模試におけるPDCAサイクルになります。

番外編ですが、模試を解き直すのも有効です。
自分の弱点をもう一度洗い出す点でも良いですし、解き直しによって解法の定着も図られるはずです。せっかくお金を払って受験する模試ですし、一流講師陣が時間と手間をかけて作成した良問も詰まっているので積極的に活用してほしいと思います。

ちなみに、一般的に返却後に成績表を見ることが多いですが、僕は、記述模試の場合、成績表だけでなく答案を大切にしてほしいと思っています。
成績表からは自分の間違えた原因や、悪かった点を具体的に把握することはできません。一方、自分が実際に書いた答案を見れば間違い方の癖がわかるし、どこが減点に繋がったのかなども具体的に読み取ることができます。
結果を受けて偏差値や判定に振り回されてはいけません。大事なのは模試を受けてからどう動くかです。模試の出来が悪くても落ち込む必要はありません。模試は使い方次第でいくらでも成績を伸ばすことが可能です。実力試しの面もありますが、実力を伸ばすためのツールとして使ってほしいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回お伝えしたスキルは、模試の活用にとどまらず勉強全般に役立ちますし、勉強以外でも色んなことに適用できます。
ここで紹介したことが少しでも参考になったなら嬉しいです。これからも頑張ってくださいね。応援しています!


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