
はじめに
東大の二次試験で、自分の受験教室がどこになるか、会場はどんな雰囲気なのかなどが気になる人も多いでしょう。
この記事では、机の広さやリスニング音声の聞き取りやすさ、トイレの混雑度合いなどを、FairWindメンバーへのアンケートをもとに、科類別でお伝えします!
今回は、駒場キャンパスで受験をする文系の教室についてご紹介します。
ここで紹介している教室の一覧は以下のようになります。
駒場11号館、駒場13号館、駒場900番教室、駒場7号館、駒場1号館、駒場12号館、駒場5号館です(本記事での掲載順)。
理系が受験する本郷キャンパスの記事はこちら
なお、科類ごとの教室の割り振りは年によって変わる可能性も十分考えられるので、あくまで参考程度にとどめてください。詳しくは、受験票や大学のホームページなどもあわせて確認してください。
文科一類
駒場11号館
英語リスニングの聞こえやすさ
★★★★☆ 3.6/5 比較的聞き取りやすい
トイレの空き具合
★★★☆☆ 3.1/5 少し並んだ
11号館はトイレの数が少なく、混雑するそうです。
混雑していることを見越して、休み時間になったら早めにトイレへ行っておきましょう。
加えて、周辺には常設野外トイレ(7号館前)や仮設トイレ(昨年度は12号館横など)があるので、そちらを利用するのもいいですね。
椅子は、後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろす形状のものが多いです。(権利の関係で写真を掲載することはできませんが、「大学 椅子 一般的」などと検索して画像タブを開いていただければ、似たものが出てきます。)
後ろの机と繋がっているため、椅子が引けないとの声や前の人の上着や髪がかかってきたなどの声がありました。
また、机は少し斜めに傾いていたとの声や狭く解答用紙が広げられなかったなどの声が聞かれました。
駒場13号館
英語リスニングの聞こえやすさ
★★★★☆ 3.5/5 比較的聞き取りやすい
トイレの空き具合
★★★☆☆ 2.9/5 少し並んだ
13号館には広い教室が多くあります。
比較的前の列に座っている人はリスニング音声が聞き取りやすい一方、後ろの列に座っている人は聞き取りにくい、といった声がありました。
普段からリスニングの音源をあえて離れたところに置いて練習すると良いでしょう。
こちらも、11号館と同様、館内のトイレは混雑しているそうです。早めにトイレに行くことや周辺の屋外のトイレを利用することを意識すると良いでしょう。(詳しくは11号館のセクションで紹介しています)
椅子について、11号館と同じく後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろすタイプで、冷たいうえに固いとのことです。苦手な方は、クッションを持っていくことをおすすめします。(クッションを使用する際は、試験官への申告をしておきましょう。)
机について、縦幅が狭いうえ、前の人の椅子が机と接合しており、「前の人の背中に問題用紙が当たるくらいだった」「解答用紙が広げられなかったので折って解いた」など、苦労話が聞かれました。
また、一つの長机を何人かで使う形式なため、隣の人がトイレに行く際は、自分も一度立たなくてはいけないそうです。協力していきましょう!
900番教室
英語リスニングの聞こえやすさ
★★☆☆☆ 2.3/5 少し聞き取りにくい
トイレの空き具合
★★★☆☆ 3.5/5 比較的空いている
900番教室は待ち時間を含め、非常に寒いです。
試験中はもちろんのこと、休憩時間や席を立つ際にも、使えるような防寒具を事前に準備しておくようにしましょう。
リスニングについては、音質はさほど気にならなかったとの意見もありましたが、大講堂の広さ故の聞こえづらさはあるようです。
椅子や机の構造は、11・13号館と同様で、机の縦幅が狭いため、解答用紙を折るなどの工夫は必要そうです。
他にも、駒場1・7号館などが試験会場になることも
駒場1号館については文科三類の章を、駒場7号館については文科二類の章を参照してください。
文科二類
駒場7号館
英語リスニングの聞こえやすさ
★★★☆ ☆3.1/5 少し聞き取りにくい
トイレの空き具合
★★★☆☆ 2.1/5 とても並んだ
音声について、「思ったよりは聞きやすかった」という声もありましたが、少し聞きづらさもあるそうです。
トイレは、混雑することが多いそうです。7号館は1、3階にのみ男子トイレ、2、4階にのみ女子トイレがあるので、気をつけるようにしましょう。
また、7号館前にある常設野外トイレの使用なども考えてみると良いでしょう。
7号館の椅子は、他の多くの教室と同様、後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろす形状です。(11号館のセクションで詳しく説明しています。)
椅子、机ともに狭いことが多く、試験終盤にはお尻が痛くなった、という声もありました。
クッションの持ち込みは認められているので、13号館の場合と同様に持っていくと良いでしょう。
駒場12号館
英語リスニングの聞こえやすさ
★★★★☆ 4.2/5 とても聞き取りやすい
トイレの空き具合
★★★☆☆ 2.7/5 少し並んだ
リスニングの音質はとても鮮明との回答が多かったですが、「聞き取りづらかったが、教室が狭めだったのもありなんとか問題は解けるレベルには聞き取れた」という声もありました。
トイレは、空いていることも多いそうですが、混雑することもあるそうです。昨年度は近くに仮設トイレがあったので、そちらを使ってみるのも良いでしょう。
椅子や机については、多くの教室と同様で、椅子は後ろの机に接合する形で座面が折り畳まれており、座る時に座面をおろす形状のものが多く、机は狭く傾いていることが多いです。しかし、机と独立していて自由に動かせる椅子が配備されている教室もあるそうです。
文科三類
駒場1号館
英語リスニングの聞こえやすさ
★★★☆☆ 3.1/5 少し聞き取りにくい
トイレの空き具合
★★★☆☆ 3.8/5 比較的空いている
リスニングについて、教室が広くないことも相まって、たいてい聞き取りにくいことはないようです。
一方、アンケートで音質が悪かったと答えている方も一定数おり、教室や使用するスピーカーによっては聞こえにくいこともあるそうです。
トイレに大きな問題は無いようでした。しかし、場所がわかりづらく困った方もいるため、あらかじめ場所を確認しておくと良いでしょう。
椅子は自由に動かせるタイプで1人1人独立しています。机も可動式で、1人1つの机がある教室と、1つの長机を2人で使用する教室があります。机や椅子については、大抵の方が満足していたようです。一方で、机を複数人で使うため、隣の人が消しゴムを使ったら机が揺れたという声もありました。
駒場5号館
英語リスニングの聞こえやすさ
★★★☆☆ 3.4/5 比較的聞き取りやすい
トイレの空き具合
★★★☆☆ 3.1/5 少し並んだ
音声については、基本的に反響も少なく明瞭なことが多いそうですが、教室によっては聞こえにくいことがあるそうです。
トイレは階によって数が異なり、男子の個室は混雑しやすいようです。
違う階のトイレや7号館前の常設野外トイレを使った人もいるそうです。
椅子や机に関して、椅子は座面が普段は畳まれているもので、机は前の椅子にくっついているものです。
椅子は、柔らかく座りごこちが良いとの感想がありました。
机は狭いという声はなかった一方、「机がくっついて3人で共有だったため、真ん中の人は席を立つ際両隣のどちらかの方に声をかける必要があり、少し大変だった。」との声も聞かれました。
他にも、駒場12・13号館などが試験会場になることも
駒場12、13号館についてはそれぞれ文科二類、文科一類の章を参照してください。
教室周辺のトイレが混んでいる場合は、建物の外の仮設トイレも有効活用すると良いでしょう。
おわりに
以上が、FairWindのメンバーの受験体験に基づいた受験教室の情報です。
取り上げた教室のうち、多くの教室で共通していることは、机が長机であること・椅子が折り畳み式であることです。普段の東大模試などでこのような形状の机や椅子を使う機会は少ないと思いますので、心づもりしておくと良いでしょう。
受験時の環境は想像以上に、試験でのパフォーマンスにも大きく影響しますので、予め様々な対策を考えておきましょう。
そして、試験が終わってもすぐに帰宅できるわけではありません。各教室内で退室順が決まっているため、試験終了後すぐに退室できた人もいれば、1~2時間程待機していた人もいます。
「1日目と2日目で退室順が逆になっていた気がします。試験終了後の待ち時間はかなり暇なので本とか持って行くのがいいかもしれません」、「帰りの新幹線がギリギリで東京駅で走らなくてはならなくなったので、受験生の皆さんは余裕を持って新幹線を取りましょう」というアドバイスも聞かれました。
1日目終了後の過ごし方は2日目へ向けた勉強面、メンタル面の調整に影響を与えることもあると思いますので、皆さんなりの工夫を考えておくと良いでしょう。
では最後に、受験を控えた皆さんへいくつかアドバイスをお伝えします。
- 寒暖差に弱い人は特に、体温調節しやすい格好をしていきましょう。
- 本番の心持ちはとても大事です!慣れない環境での試験で緊張もするだろうけど、むしろ楽しんでいきましょう!
- スマホの接続が悪くなることがあるので、リスニング教材や音楽はダウンロードしておきましょう。
- 駒場キャンパス内にはコンビニがなく、周辺にも1つしかありません。お昼休みに調達する余裕はありませんので、昼食は用意しておきましょう。
- トイレの行列に時間が取られてしまうと焦りに繋がることもあります。単語カードや自分でまとめたルーズリーフなど、簡易な勉強道具を持っていきましょう。
- 教室によって多少差はありますが、あらかじめ知っておけば教室によって大きく点数が変わることはありません。受験する教室に一喜一憂しすぎずに、頑張っていきましょう!
環境は年度やその時の状況によって大きく変わりますが、しっかりと準備していれば臨機応変に対応できます。
この記事が少しでも助けになれば幸いです。
皆さんが本番で最大限の力を発揮できるように応援しています!