【東大生が教える】英語リスニングの勉強法

地方高校生に、追い風を

はじめに

大学入学共通テストや一部の大学の二次試験で出題される、英語のリスニング問題。皆さんの対策は万全でしょうか?基礎的な英語の知識をつけるのももちろん大切ですが、リスニングで高得点を取るには、ターゲットをリスニングに絞った学習を行う必要があります。そこで今回は、リスニングの学習をテーマに、筆者の私が意識していた4つのポイントを紹介します。

1. 英語を聞く習慣をつけよう!

まず、リスニング力をつける上で重要なのは、継続です。毎日継続的に英語を聞くことで、自然と耳が英語に慣れてきます。しかし、日常生活の中で英語の音声を耳にすることはほとんどありません。そこで、一日の中にリスニングのための時間を作ることをおすすめします。学校に行く前や夕食後など、時間を決めて意識的に英語を聞くようにすると、それが習慣となって、徐々に英語特有のリズムや発音に慣れることができます。この時、何を言っているか分からないような音声をただ聞き流していても、雑音を聞いているのと同じなので、あまり効果はありません。リスニング教材を利用したり、スクリプトのある海外のニュースを聞いたりして、頭を使って内容まで確認しながら学習しましょう。

2. 教材を上手に使おう!

リスニングの教材は、ただ問題を解くだけではなく、他にもいろいろな使い方があります。ここでは、教材を用いたリスニング学習の方法について紹介します。(この場合の「教材」は、リスニング用の問題集を想定しています。)まずは教材の指示に従って一度問題を解き、答え合わせをしましょう。問題の解説を一通り読んだら、音声を聞きながらスクリプトを目で追い、聞き取れていなかった単語やフレーズを確認します。その後、以下のような方法で復習してみましょう。

精読

スクリプトを丁寧に読んで、単語の意味や文構造などを確認するのが精読です。普段の長文読解と同じように取り組めばいいので、比較的とりかかりやすいと思います。精読をしてからもう一度音声を聞くと、「ここではこんな話をしていたんだ」ということを確認できて、さらに理解が深まります。

オーバーラッピング

スクリプトを見ながら、音声と同時に発音するのがオーバーラッピングです。英語のリズムや英語話者の話すスピードに慣れたい人は、まずこの方法から始めてみましょう。

シャドーイング

オーバーラッピングの応用版で、スクリプトを見ずに、音声を聞きながら少し遅れて発音するのがシャドーイングです。音声を自分の耳でしっかり聞き取らないといけないので、少し難しめです。オーバーラッピングがすらすらとできるようになったら挑戦してみましょう。

ディクテーション

こちらも少し難易度の高い復習方法ですが、音声を流し、聞こえてきた英語を書き取るのがディクテーションです。シャドーイングと同じく、音声を正しく聞き取る必要がありますし、紛らわしい単語やフレーズが出てきた時に、意味を理解していないと正確に書き取るのは難しいです。しかし、難しいからこそとても良い練習になるので、リスニング力に自信がついてきた人はぜひやってみてください。

これらを全て行う必要はありませんが、自分のレベルに合わせて、少しでも日々のリスニング学習に取り入れてみてください。せっかく持っている教材なので、満足のいくまで使い込みましょう。また、使用する教材については、現在の自分のレベルに合ったものから始め、徐々にレベルを上げていきましょう。最終的には入試と同じ、もしくは少し高めのレベルのものを使うようにするのが理想的です。実際の入試より少し難しめの問題に取り組んでおくことで、入試が比較的簡単に感じられ、心に余裕が持てるからです。ただし、あくまでも入試を解けるようになることがいちばんの目標なので、無理はしないでください。「教材のレベルと言われてもよく分からない……。」という人は、学校や塾で使っているものを利用しましょう。もっとレベルを上げたいと思ったら、先生に相談して、今使っているものより高めのレベルの教材を紹介してもらうという方法もあります。自分の教材の選び方に自信がない時は、学校や塾に頼ってみてください。

3. 当日の問題形式を知ろう!

一口にリスニングといっても、問題の形式は様々です。問題数、選択肢の数、音声を聞ける回数、音声の長さ、スピードなどが試験によってバラバラなので、それに合わせた対策をする必要があります。そこで、実際の入試でどのような形式の問題が出るのか、過去問を分析して把握しておきましょう。そして、入試の形式に合った教材選びや練習方法を心がけることが大切です。共通テストに関しては、大学入試センターの受験案内や、試行調査の試験問題がインターネット上で公開されているので、そちらを参考にしてください。自力で情報を集めるのが難しい場合は、学校の先生に聞いてみるといいでしょう。また、センター試験の過去問を参考にするのも一つの手ではないでしょうか。

4. 入試当日の環境を意識しよう!

少し上級者向けの内容になりますが、余裕のある人は、入試当日の環境を意識しながらリスニング問題を解いてみましょう。共通テストでは、ICプレーヤーを使うため個人のイヤホンから音声が流れます。一方、二次試験では、複数の受験者がいる会場で、放送機器から流れる音声を聞き取るのが一般的です。したがって、共通テストと二次試験では音声の聞こえ方が異なることが予想されます。そこで、共通テスト対策としてイヤホンをつけて音声を聞いたり、二次試験対策として窓を開けて雑音のある状態で聞き取る練習をしたりするのが、当日の環境を意識した学習法といえます。入試当日に落ち着いて問題を解くために、これらをぜひ試してみてください。細かいことなので優先順位は低いですが、ここまで意識できていたらきっと自信にもつながるでしょう。

おわりに

いかがだったでしょうか?リスニングは、すぐに学習の成果が現れるものではなく、上達したという実感も沸きにくいかもしれません。しかし、毎日コツコツと取り組み続けることで、英語を聞き取る能力は上がっていくはずです。今回紹介したポイントをぜひ意識しつつ、成果が出ることを信じて、諦めずに学習を進めていってください。この記事が少しでも皆さんにとって参考になれば幸いです。