企画概要
2024年8月10日(土)と11日(日)の2日間、東北地方の5つの高等学校(岩手県立盛岡第一高等学校、同県立盛岡第三高等学校、同県立一関第一高等学校、宮城県立宮城第一高等学校、福島県立福島高等学校)の生徒様計22名を対象に、「東北合宿」と題し、合同の東大ツアーを実施いたしました。
今回のツアーでは、東大への「一歩」というコンセプトのもと、
・東大への最初の一歩を力強く踏み出す
・自分の足で歩んでいく
・より良い方向に歩んでいく
という3つの軸を掲げ、生徒様が東大を目指したいという意志をより強固にしていただいたり、今後の学習においても自走できる素地を作っていただいたりすることを目指しました。
以下では、ツアーの内容や生徒様のご様子についてご報告いたします。
ツアーの流れ
本ツアーは、以下のようなタイムスケジュールで行いました。
1日目
14:10〜14:30 オープニング
14:35〜15:35 アイスブレイク
15:45〜17:15 プレゼンテーション&パネルディスカッション「東大、推させてください」
17:25〜17:55 グループ懇談会(1)
17:55〜18:10 個別相談会
18:20〜19:25 パネルディスカッション「本当のライバルは誰だ?」
19:25〜19:30 1日目クロージング、解散
2日目
9:00~9:10 2日目オープニング
9:10~9:55 本郷キャンパスツアー
10:05~11:10 ワークショップ「あなたはどうする?」
11:10~12:00 昼食休憩
12:05~14:25 プレゼンテーション×ワークショップ「計画を立てよう!入試突破クエスト」
14:30~14:45 グループ懇談会(2)
14:50~15:00 クロージング、解散
アイスブレイク
1日目の最初に、2日間の交流を円滑で濃密なものにする目的で、東大にまつわるクイズや生徒様のプロフィールに絡めたパーセントバルーンなどのアイスブレイクを実施しました。
生徒様からは、「東大について知りながら、班のメンバーと楽しく打ち解けることができた」「高校生同士で話しやすい雰囲気だった」などのお声をいただきました。
「東大、推させてください」
5人の東大生がそれぞれの観点から東大の魅力について語ったり、グループワークで生徒様の「東大の魅力」についての知識や意見を共有したりすることを通じて、生徒様一人一人にそれぞれの「東大の推しポイント」を探していただきました。
生徒様からは、「実際に学んでいる人から東大の魅力について聞いたことで、一段階深く魅力を知ることができた」「知らなかった魅力を発見し、東大に行きたいという気持ちが高まりまった」といったお声をいただきました。
グループ懇談会(1)・個別相談会
生徒様同士で日々の学習での工夫や考え方を共有してもらい、より広い視野で学習に取り組めるようにしていただくことを目的とし、「私の1日ルーティン」「基礎か応用か、あなたはどっち?」という2つのテーマについて自由に話し合っていただきました。
生徒様からは、「他者と比較することで、自分がどう生活を送っているのか、送っていくのかに再度注目し、修正の意識を持つきっかけになった」「高校生の現状や、東大生の高校時代の様子などを知ることができ、とても参考になった」といったお声をいただきました。
また、グループ懇談会の後には生徒様の関心分野などに対応した大学生が生徒様の質問にお答えする個別相談会を実施しました。
生徒様からは、「質問に一つ一つ丁寧に答えていただいて不安が解消された」「大学を選んでいく際の不安について真摯に回答頂いたことで、安心感や自信を得られた」といったお声をいただきました。
本当のライバルは誰だ?
東大合格者が滅多に見られない地方の高校や地方の上位校、都市部の中高一貫校といった様々なバックグラウンドを持つ東大生が各々の経験を対比的にお伝えするパネルディスカッションを通じ、困難や不安を乗り越えて東大に合格した方法やマインド、都市部の進学校のリアルな様子などを知っていただくことを目指しました。
生徒様からは、「様々な境遇の方のお話を拝聴でき、困難を克服してきた経験は私に『自分も乗り越えるぞ』という意志を芽生えさせてくれた」「結局は自分自身の状況に合わせて自分なりに対応しなければならないことをしっかりと確認できた」といったお声をいただきました。
本郷キャンパスツアー
企画2日目は、本郷キャンパスの見学から開始しました。
実際に各学部に所属している大学生がそれぞれの学部の学習や生活の様子についてプレゼン形式で紹介することを通じ、東大でのリアルな生活の様子を知っていただくことを目指しました。
生徒様からは、「自身が迷っている学部の情報を得ることができて進学の手がかりになった」「学部についてのプレゼンがとても参考になった」といったお声をいただきました。
あなたはどうする?
生徒様一人一人に合った勉強法の立案の仕方を身に着けていただくために、架空の高校2年生の成績状況や生活の様子を基に勉強法を考えてみるケーススタディと、そこでのプロセスを基に生徒様ご自身の分析・勉強法立案をしていただくワークショップを実施しました。
生徒様からは、「自分の現状に合った適切な勉強方法を考えることができてとても有意義な活動だった」「同じグループの高校生の自分にはなかったような案を聞くことができた」といったお声をいただきました。
計画を立てよう!入試突破クエスト
東大生の体験談や実際のスケジュールを参考に、入試までの学習計画を逆算的に立てていただくワークショップを実施しました。前半では、文理それぞれで先取りをしていたタイプと学校のペースに合わせて学習したタイプの大学生が自身の学習計画についてのプレゼンテーションを行い、後半では、それを参考に実際に逆算的に入試までの学習計画を班の東大生と一緒に立てていただきました。
生徒様からは、「自分はそこまで長期の計画を立てたことがなかったので、一度しっかり向き合うきっかけにも、これまでを見直すきっかけにもなりとてもよかった」「今まではどう計画を立てていけば良いのかがよく分からなかったが、このコンテンツを通して計画の立て方を知ることができ、非常に参考になった」といったお声をいただきました。
グループ懇談会(2)
本企画の最後のコンテンツとして、2日間の東北合宿で学んだことを班内で振り返っていただくためのグループ懇談会を実施しました。
生徒様からは、「自分が2日間の合宿で学んだ内容を伝えて、高校生同士で活発に交流して学びを振り返ることができて良かった」といったお声をいただきました。
まとめ
本企画では、2日間の長時間にわたって多くの活動をしましたが、班内で高校の垣根を越えて活発に交流・意見交換をする生徒様の積極的な姿勢や、大学生の話に真剣に耳を傾け、積極的に質問を投げかけてくださる姿勢が印象的でした。
本企画が、生徒様が東大への「一歩」を踏み出すことや、今後の歩みを後押しするものとなりましたら幸いです。