企画概要
2024年8月8日、千葉県立木更津高等学校の生徒様22名を対象に、東大ツアーを実施いたしました。
今回のツアーでは、「努力が変える未来。」というコンセプトのもと、今の結果はあくまで過去の努力の反映にすぎず必ずしも未来の結果を左右するものでないこと、その一方で、今の努力は確実に未来の結果を変えることを生徒様に実感していただくことを目指しました。
生徒様には高い目標設定やそれに向かって努力することに意義を見出し、難関大学志望を前向きに考えていただけるようなキャンパス見学やプレゼンテーション、ワークショップをご提供いたしました。
以下では、ツアーの内容や生徒様のご様子についてご報告いたします。
ツアーの流れ
本ツアーは、以下のようなタイムスケジュールで行いました。
09:30〜09:35 オープニング
09:35〜10:20 キャンパス見学
10:20〜10:30 休憩
10:30〜11:15 プレゼンテーション
11:15〜12:25 ワークショップ
12:25〜12:30 クロージング
キャンパス見学
キャンパス見学では、東大生2名・高校生2名の少人数のグループで東京大学本郷キャンパス内を巡りました。
東大生のキャンパスでの普段の過ごし方を知ることができるよう、安田講堂や赤門、三四郎池といった観光名所だけでなく、東大生が日常的に利用している本郷図書館や学部棟、食堂・購買部などもご紹介いたしました。一般的な観光ツアーでは聞くことのできない裏話などを交えつつ、東大生との交流を楽しんでいただきました。
生徒様からは、「見学を通していろいろな質問ができたり、この機会がなければ一生入らなかったであろう場所の見学ができたりしてとても貴重な経験になったと思う」「大学生の生活や大学の様子をいろいろ聞けておもしろかったし、勉強になった」といった声をいただきました。
プレゼンテーション
プレゼンテーションでは、今年度合格を果たした東大生2名が高校時代の経験をもとにプレゼンテーションを実施いたしました。
勉強と部活を上手く両立させたり地道な努力を高校3年間を通じて積み重ねたりすることで、難関大学合格という高い目標を達成することができることをお伝えしました。質疑応答の時間も設け、プレゼンテーションの内容を自分の現状に照らしてアドバイスを求める生徒様が多くいらっしゃいました。
生徒様からは、「東大生は自分と共通する部分なんて絶対にない手の届かない存在だろうと思っていた。実際は部活に熱心に取り組んでいたり、たくさんの努力の末に結果を得ていたりしたことを知り、認識が改められ、多くの刺激を受け、勉強のやる気をもらえた」「勉強方法としてものすごく参考になり、これから実践するときに取り入れてみようと思った」といった声をいただきました。
ワークショップ
ワークショップでは、キャンパスツアーと同様のグループに分かれて、努力の仕方について生徒様が具体的にイメージできるようにしました。
はじめに東大生が自身の高校3 年間の学習状況を生徒様に参考として共有したうえで、生徒様には東大生のアドバイスを踏まえつつ長期的な目線から学習計画を立てていただきました。また大学受験時の未来の自分に宛てた手紙も書いていただき、今後の学習におけるモチベーションや指針を言葉にして明確化いたしました。
生徒様からは、「学習計画を立てるとともに、各教科の詳しい勉強方法やなぜ東大に入ろうと思ったのかなどの様々なお話を伺えて楽しかった。アドバイスも的確で、ぼんやりとしか見えていなかった大学への道筋が少しはっきりした」「親身になって相談に乗ってもらえて嬉しかったし、勉強を頑張ろうと思えた」といった声をいただきました。
まとめ
今回のツアーでは、 企画全体を通して生徒様が主体的に課題に取り組み、大学生に質問をしたり積極的にメモを取ったりする姿がとても印象的でした。本企画を通じて生徒様が高い目標設定に対する意義を見いだし、努力しようと思ってくださったのならば幸いです。
努力しようと決めた後に大切になるのは、そのモチベーションをいかに維持していくかということだと思います。これから先、勉強をするうえで常に上り調子であるということはありません。それぞれ直面する課題がきっとあります。そのような時には、生徒様にはぜひ「できない分だけまだ可能性がある」と前向きに考えてほしいと思います。できないことがあるということは、決して悲観すべきことではありません。伸びしろがあり、それだけ努力する価値があるということを忘れずに、今後も楽しく勉強に励んでいただきたいと思います。
企画の様子は、木更津高校HPにも掲載されています。