2019年3月20日(水)静岡県立静岡高等学校の1年生11名、2年生5名、保護者6名を対象に、地方出張セミナーを行いました。
「第一志望への道を確かなものに」というコンセプトのもと、東大生との活動を通じ、自身の志望理由を再確認し、合格のために必要なことを知る、また受験に伴う不安を解消する手助けとなることを目的としてコンテンツを作成しました。
・全体プレゼンテーション
このコンテンツでは、大学生1人によるプレゼンテーションを行いました。大学生がどのような経緯で東大を志望校に決めたのか、そして受験生活において生じる様々な不安に対しどのように乗り越えていったのかについて話しました。また、現役時代の失敗から原因を分析し、結果以上にプロセスを重視することと、科目間、そして課題と自分の勉強への頑張り具合に強弱をつけることの重要性を伝えました。高校生だけでなく保護者の方にも、今後の受験勉強に対する指針として聞いていただけていたら幸いです。
・アイスブレイク
このコンテンツでは、各班の高校生どうしや大学生と仲良くなってもらうことを目的に、班内で「共通点探しゲーム」を行っていただきました。高校生活に関するお題をいくつか出し、その答えを各班の高校生と大学生に白紙に書いてもらい、答えの揃った数を班対抗で競いました。楽しい雰囲気でゲームが進み、高校生の緊張もほぐれ、以後のコンテンツにうまく繋げることができたのではないかと思います。
・ワークショップ①「高校生の悩みを解決しよう!」
このコンテンツでは、問題解決のプロセスを学んでもらうことを目的に、架空の高校生Xさんが抱える悩み「家に帰って課題をしようとしても寝落ちしてしまい、翌日の授業前に慌ててやることになってしまう」について、グループで実際に問題の原因を分析し、具体的な解決策を考えていただきました。
各班の大学生が高校生に対して時折ヒントを提示しつつも、基本的には高校生を主体に意見を出し合って議論が進んでいました。この後のワークショップでも問題の分析がよくできていたので、今回のコンテンツを通して問題の原因を分析して解決策を探すプロセスを身に着けてもらえたのではないかと思います。
・ワークショップ②「ミライのナヤミを吹き飛ばせ!」(高1向け)、「ニガテをブンセキしてみよう」(高2向け)
このコンテンツでは、ワークショップ「高校生の悩みを解決しよう!」で学んだ悩みの分析方法を、自分が将来抱えるかもしれない悩みや今の自分の苦手科目に応用して解決策を導きだしました。
漠然とした悩みを、自分がなぜ悩んでいるのか、何に悩んでいるのかを掘り下げて具体化するプロセスは、今後勉強を続けていく上で非常に大切だということを改めて知っていただけたら嬉しいです。
・個別相談会(生徒)
このコンテンツでは、はじめに班ごとでの相談会を行ったのち、話を聞きたい人のところへ自由に移動することができる、自由相談会を行いました。アイスブレイクとワークショップを終えて高校生とかなり打ち解けることができていたので、勉強の悩みをはじめ、生活面のことや、実際の東大生の生活に至るまで、さまざまな質問をしてもらい、それに答えることができました。場も盛り上がり、かなり踏み込んだ話もできたので、東大との心理的な壁を取り払い、自分の志望を再確認してその気持ちを固めてもらうことができたのではないかと思います。
・保護者向けプレゼンテーション
このコンテンツでは、受験を終えた東大生二人が今、受験の時を振り返って保護者に関して思う事を話しました。具体的には「受験時代、保護者にしてもらって嬉しかったこと」「もっとこうして欲しかったと思うこと」「自分が親になったらしてあげたいこと」について、他の東大生のアンケート結果も交えながら話しました。時折笑いを含みつつも、切実な「子供」の本音を伝えられたのではないかと思います。
・個別相談会(保護者)
このコンテンツでは、保護者プレゼンを行った東大生二人と保護者様とで受験に関する悩み等を話し合いました。高校生との個別相談会とは違い、保護者様が受験生をどうサポートしていくのかなどの話をすることができました。東大生かつ「子供」という視点で話ができ、保護者様の抱える不安を多少なりとも解消できたのではないかと思います。
今回の企画が、高校生の皆さんが志望校合格をつかみ取るための一助となっていましたら幸いです。