2015/08/26 昭和薬科大学附属高等学校 東大ツアー

地方高校生に、追い風を

 2015年8月20日(木)、東京大学本郷キャンパスで沖縄県の昭和薬科附属高校の1,2年生合わせて21名を対象に東大ツアーを行いました。 生徒2,3人に対してFairWindメンバーが1人ついて全8つの班でキャンパス散策、研究室見学・模擬授業、キャンパス見学会、座談会、班内活動を行いました。
○キャンパス散策
班ごとに各々のルートで本郷キャンパス内を散策しました。私の班は赤門、医学部キャンパス、安田講堂を見て回りました。赤門を見た生徒さんたちはテンションが上がっており、記念撮影をしていました。私自身、高揚しながら赤門で写真を撮った学生時代を思い出し、感慨深いものでした。予定よりキャンパス散策の時間が短くなってしまったため、いろいろな話をすることができませんでしたが、生徒さんが楽しそうにしているのを見て安心しました。
○研究室見学・模擬授業
国枝先生の研究室では花形に溶解したポリプロピレンなどを流し込み、形を形成する機械や、細かい作業を精密に行う機械を見ました。難波先生の研究室では電子顕微鏡などの研究設備や研究室の中の様子を見せてくれ、また、ウイルスによる病気の仕組みを教えていただきました。西村先生の模擬授業では、先生の活動内容を交えて、神を信じる人の考え方や行動を研究する宗教学について教えていただきました。

○班内活動
班内活動では生徒さんに今一度、自分の志望理由について考えてもらいました。私たちとしましては、まだはっきりとした志望理由をもっていないだろうと思っていたのですが、昭和薬科大学付属高校の生徒さんはしっかりとした志望理由をもっており、驚きました。また、班内活動で行ったプレゼンを真剣なまなざしで聞いてくれて、努力をした甲斐がありました。私たちの話が、自分の志望理由を見つめなおし、より良いものへとする足がかりとなり、これからのモチベーションアップになったことを願います。
○キャンパス見学会
高校生はそれぞれの志望系統ごとに班に分かれ、その系統の研究を行っている学部の建物を見学しました。それぞれの志望する分野と密接な関係をもつ学部を直接見た高校生たちは、自分の目標をより具体的にイメージすることが出来たようでした。また大学生による、学部の研究についての説明を熱心に聞き、研究と社会の関係や、学問と日常生活とのつながりについて理解している姿も見られました。様々なものを吸収しようとする意識は、大変頼もしく、力強さを感じるものでした。

○座談会
座談会では、「大学で学ぶ学問」と「東大生の高校時代」という2つのテーマについて、大学生が用意したいくつかの話のうちから、高校生がそれぞれ興味をもったものを選んで聞きました。大学生の話を集中して聞き、終了後には様々な質問を投げかけるなど、高校生は非常に積極的に参加してくれました。大学生の間でも、高校生の姿勢に対し感嘆の声が上がるなど、双方にとって大変有意義な時間になりました。進路について今後より深く考えていく上で、その足がかりを示すことが出来たならば、大変嬉しく思います。

今回の東大ツアーを通して、東大そのものを見てもらい、自分の大学進学の目的について考えてくれたなら、幸いです。今回のツアーに参加してくれた生徒さんの合格を心から祈っています。