10月18の10時半から17時まで、青森県立八戸高等学校で1,2年生45名を対象に出張セミナーを行いました。まずは八戸高校出身OGのメンバーによるオープニングに始まり、「東大生の高校生活」というテーマでのプレゼンテーションを行いました。全く異なった境遇からそれぞれの方法で努力して、東大に合格した4人の東大生の話を聞いてもらいました。自分と似た環境や、逆に異なる環境にいた東大生がどのように生活を送っていたかを知ることで、高校生が現在の自分の生活や勉強法を見直すきっかけとなったのではないでしょうか。こののちメンバーと高校生で一緒に昼食をとり、午後からはワークショップを行いました。
ここでは、社会で実際に起きている出来事・大学の学問・高校で習う科目のつながりを感じてもらうために、「学問カード」を用いたグループワークをしました。現在問題になっている「歩きスマホ」をテーマとして、様々な学問分野からのアプローチを考えてもらいました。時には大学生が予想していなかったアイデアも生まれ、驚かされることも多かったです。最後には大学生の実体験を踏まえたプレゼンテーションを通じて、このつながりについてより深く実感してもらいました。「何のために勉強しているのかわからない」「この教科は将来役に立たない」という状態を少しでも変え、前向きに勉強に取り組む大切さを知ってもらえたのではないでしょうか。
最後には個別相談会を行い、高校生が持っている疑問を東大生にぶつける場としました。事前に質問を考え、大学生の答えを熱心にメモしている頼もしい姿も見られました。並行して、東大生の受験時代のノートや高校時代の模試の成績を展示する場も設けました。複数の大学生の回答や展示の中から、自分に合ったものを取捨選択してほしいと思います。 全体を通し、高校生の積極的に企画に参加する姿勢と、輝いた目が非常に印象的で、私たちメンバーも得るものがありました。今回の出張セミナーを通して、高校生が今の自分自身に必要な「何か」を持ち帰り、これからの高校生活や進路選択に生かしてくれれば光栄です。