素晴らしき東京での一人暮らし

地方高校生に、追い風を

はじめに

こんにちは。今回は東京での一人暮らしについて、実際に大学進学のタイミングで東京での一人暮らしを始めた私が、以下の利点と大変な点を紹介します。

個人的には、ご紹介するメリットのため、一人暮らしをおすすめしたいと考えていますが、東京ならではのデメリットがあることもまた事実です。
行きたい大学は東京都市圏にあるけれど、一人暮らしが不安で東京都市圏への進学をするかどうか悩んでいる高校生の方に、この記事を少しでも参考にしていただければ幸いです。

<メリット>

  • 楽しいこと
  • 自分好みの生活ができること
  • 就活に有利であること
  • 友人関係が築けること
  • 好きな場所で、好きなだけ集中できること

<デメリット>

  • お金がかかること
  • 家が狭いこと
  • 生活リズムが乱れやすいこと
  • 面倒臭い家事を自分でやらなければならないこ

メリット【東京一人暮らし】

楽しい

まずは何と言ってもこの点ではないでしょうか。
洋服・音楽・グルメ・アイドル、どのような趣味を持っている方でも、東京にはなんでも揃っているといっても過言ではありません。ライブやスポーツ観戦も数多く行われるので、チケットも取りやすいです!自分が一番嬉しかったのは、どこへ行ってもラーメン屋さんが多くあることです。

自分好みの生活ができる

東京に限ったことではないですが、一人暮らしをすれば帰る時間も起きる時間も柔軟に調整することができますし、部屋も自分好みにすることができます。自らの生活を律して、家事を一人でこなすという経験も、いずれ独り立ちをしたり自分の家族を持ったりしたときにも活きてくる、貴重なものではないでしょうか。
自分は料理が好きなので、毎日好きな料理を作れるのもとても幸せです。

就活に有利

将来につながるかという観点から言うと、この点は一番重要かもしれません。合同説明会・インターン・種々の資格試験の中には、東京でしか開催されないものもありますし、たとえ他の場所で行われたとしても東京で行われるものより規模が大きいことは少ないのです。京都・大阪など、関西の大都市の大学に行った友人でさえ、やはり東京に住む学生が持つ地の利を羨んでいました。

幅広い友人関係が築ける

地方の大学で生活していても、もちろん友人関係を築くこと自体は難しいことではありません。しかし、東京に住むことの利点は、自分の通う大学外の人と容易に交流できることです。サークルで他の大学の人と交流することは稀なことではありませんし、同じ高校出身で、東京の他の大学に進学した友人とも頻繁に遊んでいる人もいます。また、やはり学生以外でも東京に在住している方は多く、地方にいるよりも幅広い友人関係を築くことができるでしょう。実際に自分も、短期留学をした先で知り合った社会人の方と未だにお会いしており、東京に住んでいることの利点を実感しています。

好きな場所で、好きなだけ集中できる

人によるかもしれませんが、「家に一人」という環境は勉強や作業に集中するのに向いていると感じます。
もちろん集中できる場所は家だけではありません。時間にも融通がきくため、外出したときのその場の思いつきで、家に帰らず夜遅くまでカフェなどで勉強することもできます。誰に連絡する必要もないので、家族と一緒に住んでいる人には難しい、柔軟な学生生活が可能であると感じます。
また、都内であれば、たとえ大きな街ではなくてもおしゃれで落ち着いた雰囲気のカフェが多くあるので、カフェ巡りを楽しむこともできますよ。

私は、新型コロナウイルスの影響で長期間実家に帰省していましたが、東京に戻帰ってきたあとは、やはり勉強の効率とスケジュールの柔軟性が格段に上がっています。

デメリット【東京一人暮らし】

お金がかかる

これまで家族で共有してきた光熱費・家賃などの生活費が分離するため、一人暮らしはただでさえお金がかかりますし、それに加えて東京は、物価、特に家賃が非常に高く、毎日自分で食事を作っても、生活費は家賃・光熱費・水道代・食費など合わせて月に10万円ほどになります。1年では100万円以上と、相当に大きな額になってしまいます。
ただし、家族と別居した場合には奨学金の基準が緩やかになり、より多くの額を給付もしくは貸与されることができることもあるので、十分に活用しましょう。

家が狭い

一方で、家賃を低く抑えようとすると大きな家に住むことは難しいです。自分の友人の多くは、ワンルームで6帖程度の家に住んでいます。
選ぶ部屋にもよりますが、自分の場合は部屋自体ではなく、水回り(キッチン・トイレなど)が狭いと感じます。東京で部屋を選ぶ際は、多少駅から遠くても、広い家を探した方が良いかもしれません。大学によっては提携する宿舎・マンションを安価で提供してくれることもあるので、十分に調べてみるのがよいでしょう。

生活リズムが乱れやすい

学生にとっては死活問題でしょう。
一人暮らしをするならば、起こしてくれるのは目覚まし時計だけ。大学の授業は不規則で、朝早くから授業がある日もあれば、午後まで授業がない日もあり、毎日朝早く決まった時間に登校している高校生と違い、生活リズムが崩れやすいです。たかが生活リズム、されど生活リズム。実際、生活リズムが乱れると体の病だけでなく心の病にまでかかってしまうリスクもあるそうです。

個人的に効果があると思う生活リズムを整える方法は、夜ご飯を毎日同じ時間に食べることです。(一人暮らしの夜ご飯は、だらだらと遅い時間に流れていってしまうものなのです。)

家事が面倒くさい

先ほど家事を自分でこなす経験は大切だと述べましたが、それの裏を返せば、面倒臭い家事を一人でこなさなければならない、ということでもあります。
今まで家族と共同生活を営んできた方は、家事の量・面倒臭さに驚くでしょう。部屋が狭い分楽ではありますが、1日片付けをサボるとすぐに散らかってしまいます。しかし、このデメリットは、寮で生活することを選択すれば解決されます。食事付きの寮であれば料理の手間も省けますし、出身の地方自治体や大学と提携している寮であれば、経済的にも得するのではないでしょうか。

終わりに

個人的には、実際に一人暮らしをしてみないとわからない大変なことや、一人暮らしのコツ・楽しみ方を、社会人よりも時間に余裕のある学生のうちに体験できたのはよかったと思います。

東京というコンクリートジャングルを一人で生き抜くことは、もちろん辛いことも多く伴います。しかし、その中で自分に合うライフスタイルを見つけることができれば、新鮮で充実した毎日が訪れることを保証します。東京圏での一人暮らしに不安を抱え、進学を迷っている方には、この記事を踏まえてぜひ前向きに考えていただきたいと思います。