【東大生が教える】国語の勉強法【4ヶ月で40点アップ】

地方高校生に、追い風を

国語

はじめに

「国語をどうやって勉強すればいいのか分からない……」

このような悩みをもつ高校生は多いのではないでしょうか?
私も、定期テストや模試で国語の成績が伸びず、非常に苦労しました。

しかし、ある方法を見つけて勉強を続けた結果、4ヶ月で記述模試の点数を40点上げることができました!

今回はその方法を、古文編・漢文編・現代文編の3つに分けて紹介します!

【知識と演習で力をつける】古文編

古文は、現代の日本語とは単語や文法が大きく異なるので、読むのが難しいと感じている人も多いのではないでしょうか?

しかし実は、古文は正しい方法で勉強すれば高得点を目指せる科目です。
以下では、古文の勉強のポイントを2つ紹介します!

知識を身につけよう

古文で書かれた文章を理解するには、基本的な知識を身につける必要があります。

古文を読むために必要な知識は、単語・文法・古典常識です。

これらを高1のうちから少しずつ覚え、高2までに定着させましょう。高3になってからも、覚えたことを忘れないように定期的に復習してくださいね。

なぜ高1のうちから古文を勉強する必要があるかというと、大学受験の時期が近づくほど、英語や理科・社会の勉強に必要な時間が増え、古文の勉強に使える時間が減ってしまうからです。

通学や寝る前の時間を有効に使い、毎日少しずつ勉強しましょう!

単語を覚えるコツは、語源から意味を理解することです。

たとえば「めざまし」という形容詞の意味を考えてみましょう。

「めざまし」は漢字で「目覚まし」と書きます。
では、はっと目が覚めるのはどんなときでしょうか? 人目を引くような、目立つものを見たときですね。
そのようなものを見たとき、感激することもあれば、不快に感じることもあるはずです。

だから「めざまし」という単語には、「素晴らしい」と「目障りだ」という2つの意味があるのです。

このように、語の語源を理解することで、単語のイメージが鮮明になり、覚えやすくなります。

問題をたくさん解こう

知識が身につけば、文章を理解できるようにはなります。

しかし、古文の問題で点を取るには慣れが必要です。
特に記述式問題では、設問分の要求と条件を踏まえ、それらに合った答案を作成する必要があります。

高2からは、知識のインプットと問題演習を並行して行い、実践力をつけましょう。古文は、定期的に読まなければ読み方を忘れやすいので、週に1回は問題演習に取り組むのがおすすめです。

私は、高2のときに学校で配布された問題集を解き終え、高3の春から夏にかけて『得点奪取古文』(河合出版)という問題集で演習をしました。

この問題集は、答案作成の過程と採点基準が細かく書かれており、実力を測りやすいのでおすすめです。私はこの問題集を2周して実践力をつけました。

【英語の対策が通用する】漢文編

漢文も古文と同様、高得点を狙える科目です。しかし、漢文に対して苦手意識を持つ受験生は多くいます。
ここでは、なぜ漢文が弱点になりやすいのかという理由を踏まえ、勉強のポイントを紹介します!

漢文が苦手になりやすいのはなぜ?

漢文が苦手になりやすい理由は、ズバリ「外国語だから」です。

漢文は昔の中国語で書かれているため、見たこともないような難しい漢字がたくさん並んでいます。
そのため、書かれている内容が頭に入ってこなかったり、どこまで読んだのかがわからなくなってしまったりすることも多いでしょう。うんざりしてしまうのもよくわかります。

しかし、このように考えてみてはいかがでしょうか?

外国語であるということは、「英語と同様の勉強をすれば良い」ということです。
さらに漢文は、日本人にとってなじみの深い漢字で書かれているため、英語よりも意味を理解するのが簡単です。

どうでしょう? 漢文への苦手意識が少し薄れてきませんか?

漢文は難しくない!

漢文の勉強方法は、古文と同じです。

すなわち、高1から高2にかけて知識をインプットし、高2から問題演習を進めれば、着実に力がつきます。
漢文を読むために必要な知識は、句法・用字・漢文常識です。

句法と用字は、英語の単語や熟語を覚えるときと同じように、『新明説漢文』(尚文出版)などの参考書を繰り返し読んで覚えましょう。

また、多くの漢字の意味を理解できることが漢文を読むカギとなるため、文章中に意味のわからない漢字があれば、漢和辞典を引いて確認することをおすすめします。

漢文常識は、文章の内容を正しく理解するために必要な知識です。

古代中国の思想や文化には、現代の日本とは大きく異なる部分があり、前提知識がなければ文章の内容を読み違えてしまう場合があります。特に、漢文の題材としてよく扱われる儒家思想は知っておくと良いでしょう。

【正しく確実に読もう】現代文編

どうしても現代文の成績が上がらず、「センスと運がなければどうにもならない」と諦めてしまう受験生は多いでしょう。

確かに、特別な知識がなくても文章を読めてしまう現代文は、古文・漢文以上に内容面の理解度を問われます。
ゆえに、与えられた文章との相性に得点が左右されやすく、対策しづらいと感じるのも無理はありません。

しかし、私は解き方のコツをつかみ、演習を重ねることで、高3のときに現代文の得点を安定させることができました。
現代文の成績を上げることは可能であり、得点アップを諦めてしまうのはもったいないです。

以下では、現代文の問題を解くポイントを3つ紹介します。

語彙力をつけよう

古文・漢文と同様、現代文を読むためには語彙の知識が必要です。
語彙には、漢字キーワードの2種類があります。

漢字の読み書きの問題は、配点は小さいですが、入試で頻繁に狙われます。
受ける人数が多く、1点が合否を分ける入試において、漢字の読み書きは確実に得点したい問題です。

また、現代文の評論文では、科学や歴史、文化など、様々な分野の文章が出題されます。
現代文の文章で使われやすいキーワードを知っておくことで、筆者がどのようなテーマについての主張をしているのかがつかみやすく、内容の理解度が高まります。

私は、通学時間を活用して、学校で配布された『キーワード漢字2700』(浜島書店)と『現代文キーワード読解』(Z会出版)を週に1回のペースで読んでいました。
また、現代文の文章中に知らない言葉に出会ったら、必ず国語辞典で意味を調べるようにしていました。

このような勉強により、漢字の読み書きの問題で確実に点を取れるようになったほか、文章のテーマをスムーズに把握できるようになりました。

文章を正しく読もう

現代文の文章の展開には、決まったパターンがあります。

順番は様々ですが、多くの評論文は、1. 筆者の主張と根拠2. 予想される反論3. その反論に対する反論4. 結論 という4つの部分に分かれています。

今はどの部分を読んでいるのか、すなわち、論の展開を意識しながら読むことで、筆者が今何を述べているのかが明確になり、文章の内容が頭に入りやすくなります。

ここで、接続詞や文末表現が展開を把握する手がかりになります。

たとえば「〜である」という断定形が文末にある文では筆者の主張が述べられ、「なぜなら」の後には根拠が述べられることが多いです。
手がかりとなる接続詞や文末表現に印をつけておくと、後で文章を読み直す時に内容を思い出しやすくなるでしょう。

設問に合わせた答案を書こう

「文章の内容は理解しているつもりなのに、なぜか記述式問題で点が取れない」という悩みをもつ人は多いのではないでしょうか?

そのような人は、設問を正確に理解しないまま答案を書いてしまっており、要求に合った答案が書けていない可能性があります。

そこでおすすめなのが、設問文を区切り、要求と条件を整理してから答案を書くことです。

たとえば、「『AがBした』とはどういうことか説明せよ」という問題が出たとしましょう。
このとき、いきなり答案を書き始めてはいけません。「Aが」と「Bした」という2つの要素に分け、それぞれを説明する箇所を文章中から探します。

該当箇所が見つかったら端的に要約し、まとまってから答案を書くようにしましょう。

また、設問文は文章を読む前に見ておくことをおすすめします。

なぜなら、設問の内容が頭にあることで、設問に対する答えを探しながら文章を読むことができ、答案を書くために文章を読み直すことによるロスを減らせるからです。
また、文章のテーマを設問文から事前に推測できるというメリットもあります。

おわりに

ここまで、古文・漢文・現代文のそれぞれについて、国語の勉強法を紹介してきました。

勉強法が分からないからと、何かと軽視されがちな国語。しかし、必要な知識を着実に身につけ正しく読み、答案を書けるようになれば、国語は強力な得点源になります。

この記事を読んだあなた。ぜひ今日から、国語の勉強を始めてみましょう!

東大現代文の対策については、こちらの記事も読んでみてくださいね。