国語編

〜【国語編】東大生が勧める参考書や問題集、勉強法〜

東大生が勧める参考書や問題集、勉強法を紹介します。参考書についてはその名前と、東大生によるおすすめの使い方や長所の説明を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。


現代文の参考書

『現代文解法の新技術』(柴田 敬司、桐原書店)をおすすめします。
現代文という教科は感覚的なものだ、センスだと思われがちです。しかし客観的であるべき入学試験として使われている以上、断じてセンスや感覚などではありません。この参考書から、客観的かつ論理的な読み方を学び取ることができればセンスや感覚による不安定な現代文を脱却できると思います。


古文オススメ単語帳

A.『読んでみて覚える重要古文単語315』(桐原書店)
→絵がカワイイ。派生語も豊富。東大受験生の使用率も高い。

B.『実践トレーニング古文単語600』(中央図書)
→単語数が随一。小テストが数多く付いていて便利。有名進学校も採用しているらしい。

ビジュアルで覚えたい。→A
たくさん覚えたい→B
オススメ→Aを確実に覚え、不安・物足りないならBも覚える。


古文が苦手な人へ

私も古文の点が伸び悩んでいました。
経験談を言うと、愚直に単語を覚え、文法を確実にすれば足を引っ張ることはまずないです。

東大受験に限れば、国語(現代文・古文・漢文)は、特にコスパを意識する必要があります。
国語は足を引っ張らない程度に勉強するのが主流で、
古文ならセンターまでは単語と文法の徹底反復、センター後は過去問(鉄緑会のがオススメ)を解くだけで
国語で差をつけられることはないと個人的に思います。
(文Ⅰ・2年)


漢文句法

学校の授業や毎週の小テストで、教材の漢文句法の参考書を使って覚えていました。
例えば「A且B、況C乎」という句法を覚えるときはこれだけ覚えるのではなく、参考書に載っている「死馬且買之、況生者乎」という例文を白文・訓点・書き下し文・和訳すべて何度も書き写して覚えていました。
授業で扱う文章は定期試験前にすべて覚えるようにしていました。
また、定期試験・模試・小テスト後に覚えていなかった漢文句法をチェックして復讐するようにしていました。
(文Ⅲ・1年)


現代文の解き方

学校で教わる現代文の解き方が、センター試験・二次試験の現代文の基本的な解き方だと思います。
傍線部を細かく分解して、それぞれの該当箇所を本文中から探し出し、それを根拠に解答を作成するという方法です。
「どういうことか」の問題では傍線部の因果関係・論理を崩さないように再構成(言い換え)し、「なぜか」の問題では傍線部にいたるまでの根拠を拾い、筆者の主張通りの論理を崩さないよう、解答にすることが大切です。私は現代文を解く際、設問の型(「どういうことか」「なぜか」など)を見た後、一度本文をざっと読み、流れを確認していました。その後本文をもう一度読み、接続語や因果関係、指示語などに注意し、自分に分かりやすい印をつけながら、傍線部にあたる度にその問いに答えていました。このように二度本文を読むのは、二度読むことで新たな発見が得られることがあるからです。
また、センター試験では二度読む時間はあまりないと思うので、読みながら解く方がいいと思います。センター試験は何度も解くことでコツがつかめてくるので、あまり心配せず、時間内に解く練習を繰り返してください。
二次試験(東大)についてですが、第四問(文系のみ)よりも第一問を確実に得点するようにしてください。第四問は年度によってはとても解きにくい問題があるので、難易度的に安定している第一問で稼いだ方が効率的です。二次試験対策としては、現代文に関しては過去問演習に尽きると思います。さまざまな参考書・予備校の模試等多々ありますが、やはり本試とは全然違います。個人的意見であり、言葉にしにくいのですが、過去問と模試とでは設問・解答のツボがずれている気が…。なので、模試で演習するよりも、過去問10年分を繰り返し解いた方がいいと思います。
過去問に太刀打ちできない、あるいは過去問はまだ早いという人は、センター試験の設問に記述で答え、正解の選択肢と自分の解答を比較するのも効果的です。また私は、過去問の答えは東進の解答を参考にしていました。東進の回し者ではありませんが、私は林先生の解答が一番納得でき、必ず本文中に解答の根拠を見つけることができました。
そのため、過去問を解いたら、東進の解答の根拠となったと思われるところを本文中で色分けし、自分がどのポイントを見落としていたのかを確認するようにしていました。
現代文を解く際に決してやってはいけないのが、本文中に根拠なく想像力豊かに独自の解答を作り出すことです。
現代文といえど、解答はほぼ一つです。本文に忠実に、ポイントを落とすことなく解答を作成してください。
そして漢字も忘れずに取り組んでくださいね!
(文Ⅲ・1年)

現代文で悩む方は多いと思います。僕もその一人でした。
できる人たちになんで点数取れるのかを尋ねても「だって書いてあるから」とか「感覚で」とか言われて全く参考にならない。さらには、先生に聞いても内容を説明されるだけで、他の問題に応用が効く作業がわからない。挙句どこからか、「そもそも現代文はセンスだ」と聞こえてきて、もうどうしようもないと思い込む。僕はそんな感じでした。
ここでは僕が実際に受験生時代に採用していた読解法を紹介したいと思います。
現代文に悩む方はぜひ見ていってください!


評論

評論には筆者の主張や紹介したい考え(いわゆる「大事なところ」)があります。その「大事なところ」を理解しようとしながら読むわけですが、ただ漫然と読んだり、直接、一文一文に対して理解を試みたりするとわけわからなくなってきて点数が伸びない、みたいな状況に陥ります。感覚で掴んでしまう人もいますが、そうでない人はぜひ続きを読んでください。
文章は「大事なところ」を説明したり主張したりするために4つの関係性を使って展開されます。
イコール関係(A=B)
対比関係(A↔B)
因果関係(A→B)
論と例
論と例だけ別レベルの関係性ですが、見抜く意識があると良いので入れておきました。関係性だけで言えば類比に組み込まれます。文と文、段落と段落をこの4つの関係のどれに当てはまるか明らかにすることが論理展開を見抜くことです。この論理展開の構造を見抜くことで、文章が整理されて頭がごちゃごちゃしたままにならずに済みます。直接一文一文の内容を理解するのではなく、文章の構造の理解を優先させましょう。一文を深く読むことをやめて、文どうしの関係性をしっかり追いましょう。深読みは推測や解釈の余地を作りかねませんが、そんなもの合理的じゃありません。書いてある客観的な関係を合理的に断定していくほうが確実です。その段階から理解のレベルに踏み込めばいいんです。文章全体を理解しようとする前に、論理展開の構造理解を経由しましょう。
もう一つ読む際に注意してほしいのが、文章の強弱です。
強:主張、問題提起、まとめ、定義、強調箇所など
弱:例、比喩、一般論、譲歩など
上の4つの関係を考えつつ、弱の部分は軽く読み、強の部分をしっかり読み込むといったリズムを捉えることも重要です。強の部分は「大事なところ」に直結するので常に意識を置いておきましょう。
4つの関係と強弱は、自力で見つけ出す・気づく必要がある場面も多いですが、見つける・気づくためのヒントもちゃんと用意されています。
指示語
文脈標識
の2つです。指示語は特定の指示内容と必ずイコール関係を結びますね。また文脈標識というのは、接続語はもちろん、より幅広く文の関係や役割を示す語句のことです。英語だとディスコースマーカーなどと言われるのでぜひ調べてみてください。文脈標識は、イコール・対比・因果の3つの論理関係、それらも含む『時系列』『列挙』『例証』『引用』などの説明の記述方式(レトリック)、文章の強弱を明示してくれる強い味方です。
3つの関係と強弱が同じ文脈標識によって同時に導かれることもあります。「つまり」ときたら、前後がイコールであり、かつ後ろがまとめです。「したがって」とくれば、前後が因果関係であり、かつ後ろがまとめです。
さあ、あとは作業です!指示語と文脈標識に細心の注意を払い、4つの関係と強弱を見抜いて、「大事なところ」を掴む。これを進めるだけです。これで論理展開が明らかになり、文章を構造的に理解できます。設問の指示に合わせて(主にイコール・対比・因果の3つの関係を使って)答えていきましょう。客観的にわかる構造さえ捉えられれば筆者の考えも自ずと浮き彫りになりますし、入試問題であれば解答可能なはずです。
一読して論理展開の構造が明らかになったら、もう一度読んで1分ほどで文章全体の構造を整理し直しましょう。フローチャートを脳内で作れるくらいがベストですね。
主張などが見えにくい随筆や伝記等のエピソードであっても、以上の作業を行うことが設問への解答の手助けになるはずです。
なんとなくやってできる人たちは、こういう論理性を無意識にわかっているのでしょう。少しでもできる人たちの頭の動かし方に近づきましょう!


小説

小説は評論ほど理性的客観的には解けません。芸術ですからね。ですが味わうのではなく、マークをしながら読みましょう。あくまで客観的な処理を目指しましょう。
登場人物の情報(誰か、関係など)
登場人物の心情
情景描写やシチュエーションなどの人物以外の環境
人物の心情の変化の原因・きっかけ
の4つです。これらにマークして話の展開を読み取りましょう。
小説はこれらのマークの判断が曖昧になりやすいです。そういうときは曖昧なところはマークせず、客観的に判断できるところだけマークしましょう。あくまでわかりやすくするためのマークですからね。小説は正直なところ合理的な解答がでるかと言われればそうでもないですが、入試問題として出ている以上はなるべく客観的に処理しましょう。