2017/08/09 仙台第二高等学校 東大ツアー

地方高校生に、追い風を

2017年8月9日(水)、東京大学本郷キャンパスにて、宮城県仙台第二高等学校の生徒約100名を対象に東大ツアーを行いました。当企画は、「東大独自の魅力を知ってもらうと同時に、高校生が漠然と感じる壁を取り払うことで、東大を志望可能な現実的存在として実感し、東大を含めた幅広い選択肢を持ってもらう」というコンセプトで実施されました。高校生は、20班に分かれて企画に参加しました。

・キャンパス見学会
10班に分かれてキャンパス見学会を実施しました。各班についた大学生から東大の歴史ある建物や実際の大学生活についての説明を聞き、東大での生活についてのイメージをより膨らませることができたのではないでしょうか。

・ワークショップ
ワークショップでは、現在考えている進路について書いた上で、二人の東大生による東大選択の経緯についてのプレゼンテーションの内容をふまえ、自分の進路選択について見つめ直しました。自分の進路について真剣に考える高校生の姿が印象的でした。

・プレゼンテーション
二人の大学生が東大の魅力についてプレゼンテーションを行いました。大学生が実際に感じている東京暮らしの利点や進路選択の魅力などを紹介しました。東大生の実感のこもった話を聞くことで、東大や東京への進学をより身近なものとして感じてもらえたのではないでしょうか。

・個別相談会
高校生の抱える様々な疑問に対し大学生が答える個別相談会を実施しました。高校生は日頃の勉強方法や大学生活など自分の気になることについて積極的に質問していました。少人数の班ごとに行われたため、より個人的な悩みを解決する良い機会となったように思います。

・模擬授業
東京大学大学院法学政治学研究科の樋口亮介准教授、成瀬剛准教授に刑事法に関する模擬授業を行っていただきました。「国境を越える刑事法」という普段あまり意識することのない観点からの講義に、高校生も大学の授業の一端を知ることができたのではないでしょうか。講義後には、高校生から法学について本質をついた質問が出ていました。(文責:山下)

・研究室見学
理系の高校生は、農学生命科学研究科 水圏生物科学専攻 水産化学研究室 潮秀樹教授、応用動物科学専攻/応用生命化学専攻 動物細胞制御学研究室 高橋伸一郎准教授、水圏生物科学専攻 水圏生理学研究室 金子豊二教授、応用生命科学課程 生物素材化学専修 森林化学研究室 五十嵐圭日子准教授のご協力のもと農学部が所在する弥生キャンパスにて研究室見学を行いました。普段なかなか触れることのできない、実際の研究環境を詳しくご紹介いただけたことで、高校生にとっての大学での学びのイメージがより鮮明になったようでした。(文責:佐藤)

今回のツアーは約7時間と非常に長時間であったにもかかわらず、高校生の皆さんが集中を切らさず各コンテンツに真剣に取り組む姿が印象的でした。このツアーが宮城県仙台第二高等学校のみなさんの進路選択の幅を広げ、自分の将来に真剣に向き合う一つの契機となれば幸いです。(文責:畠山)