東大生地方出張セミナー 2014/12/13 青森県立弘前高校

地方高校生に、追い風を

12月13日(土)10:00〜16:30に、青森県立弘前高等学校にて1、2年生計43名を対象に出張セミナーを行いました。FairWindからは10名のメンバーが参加しました。
統括が自分の高校時代の体験談を交えつつ「弘前から東大へ行くことは無理じゃない」とのメッセージを伝えたオープニングの後、「35%の東大、東大の65%」と題して、3年制地方公立高校出身のメンバーと中高一貫進学校出身のメンバーがプレゼンテーションを行いました。人を成長させてくれる東大の素晴らしさを伝えた一方で、そのような素晴らしさを地方からつかみ取るためには全国のライバルに勝たねばならないことも伝えました。「ライバルは自分の目の前にいる人だけではないことを知った。」「公立と中高一貫の違いがよくわかり、ライバルと戦うためにももっと努力をすることが大事とわかった。」といった感想が多く聞かれました。高校生にとっては多少厳しい現実だったかもしれませんが、ここから何か感じてもらえていたら、と思います。

続いて、「対話型プレゼン」と題した企画を行いました。少人数の高校生を対象に各メンバーが「自身が『壁』を乗り越えた経験」を語りました。高校生にはパンフレットを見ながら聞きたいメンバーの話を4つ選んでもらい、4人のメンバーそれぞれの自分自身の経験を受け止めてもらいました。今後必ず何らかの『壁』にぶつかることがあると思いますが、その時にはここで聞いた話を思い出し、自分の力としてもらえるのではないでしょうか。
東大生も交えたグループ毎で和やかに昼食を食べた後は、「自己分析」をテーマにしたグループワークを行いました。センター試験で実際に出題された現代文を題材にし、「どうして自分はこのミスをしたのだろう?」「そのミスをした原因の原因は何だろう?」と、自分の弱点を深くまで突き詰めて解決策を模索するプロセスを体験してもらいました。この日体感した自己分析を定期的に繰り返すことで成績は伸びていきます。「原因の追究によって今自分がやらなければならないことが分かると思うので今後の勉強に役立てたい。」といった感想を書いてくれた高校生のように、この1日で終わらせるのではなく、今後も絶えず続けてほしいと思います。

最後には個別相談会とノート展示を行いました。ノート展示では、メンバーが実際に使用していたノートや受けた模試の結果を手に取ることで、人によって勉強方法は様々だ、ということを感じてもらえたのではないでしょうか。個別相談会では、先のグループワークで考えた自己の弱点の具体的な解決策に関する質問や、メンバーの高校時代や大学生活についての質問が飛び交いました。「いいとおもったところはどんどん真似ていきたい。」といった感想がありましたが、自分に最適な学習方法や高校生活の送り方を少しでも見つけてくれたのでは、と思っています。

弘前高校への出張は初めての実施でしたが、メンバーの一言を真摯に受け止めてくれたのがとても印象的でした。わずか6時間半のセミナーでしたが、この時間がセミナーに参加してくれた43名の高校生一人一人にとって「意味のある」6時間半になったことを切に願っています。