2015/11/14 米沢興譲館高等学校 東大ツアー

地方高校生に、追い風を

2015年11月11日(水)、山形県立米沢興譲館高等学校の2年生51名が、本郷キャンパスでの東大ツアーに参加してくださいました。今回の企画は、FairWindメンバーに加え、米沢興譲館OBの方にも協力していただき、「東大を本気で目指してもらう」をコンセプトとして実施しました。高校生のみなさんは、しっかり事前学習もして、メモの準備もばっちり、学ぶ気満々といった様子で、大学生側も自然と気合が入りました。
この企画を作るにあたって、米沢興譲館の先生やOBの方が、何度かおっしゃっていた言葉があります。 「米沢からはなかなか来られない東大という場所を訪れることが、刺激を得る機会になる。」 メディアを通してしか知らなかった「東大」を訪れ、そして、自分たちと同じように地方出身でありながら、都会に比べて不利な環境を乗り越えて東大に進んだ「先輩」と出会う。そんな体験が、米沢興譲館の高校生にとって、良い意味で刺激となるよう、私たちは企画作りに励んできました。

○キャンパス見学会
高校生を5グループに分け、文系と理系でそれぞれ異なるコースを歩き、文系は法文一・二号館や総合図書館、理系は工学部広場や安田講堂を見学しました。各施設の歴史や設備に驚く高校生もおり、将来ここで勉強したいと思う高校生が増えたのではないかと思います。

 

○パネルディスカッション
米沢興譲館OBの方にご協力いただき、OBの方とFariWindメンバーを合わせた2名のパネラーが、「①難関大・東大の魅力」「②受験生活について」の2つの大テーマについて、自らの経験をもとに意見を交わしました。「東大ならではの魅力」「受験勉強のコツとは」といった話に、高校生のみなさんはメモを取りながら真剣に耳を傾けていました。

 

○個別相談会
高校生5,6人と東大生1人がひとつのグループを作り、計2セットの個別相談会を行いました。キャンパス見学会やパネルディスカッションを通じて生じた疑問や、普段の勉強の悩みなどに対し、東大生が自らの経験をもとに答えました。「モチベーションを長続きさせるには?」「2年生の今の時期からやっておいたほうがいいという勉強は何か」など、受験勉強を意識した質問が多く見られました。高校生のみなさんは、メモを取りながら、熱心に時間いっぱい質問をしていました。

 

企画の中で「東大生の話を聞いて、今すぐにでも勉強を始めたいと思った」という高校生の声を聞きました。 今回の企画を通して、ある人は自分の進路を見つめ直し、ある人は現状に危機感を抱いて心機一転し、またある人は大きな自信を得たのではないでしょうか。
高校生がこの東大ツアーで刺激を得て、「自分はこの大学に入る」という決意を持ってくれたら、そして2年後の春に、この高校生の中から東大の後輩が誕生してくれたら、それは私たちにとって、この上ない喜びです。