東大ツアー 2014/12/13 福岡県立東筑高校

地方高校生に、追い風を

12月13日(土)の9時から13時まで、本郷キャンパスで福岡県立東筑高校の一年生20名を対象に東大ツアーを行いました。
高校生の皆さんには4つの班に別れてもらい、研究室見学、キャンパス見学会、座談交流会(個別相談会)を行ってもらいました。 研究室見学では、東京大学大学院工学系研究科・原子力国際専攻教授の関村直人先生と助教の村上健太先生のご協力のもと、最初に30分程の講義をしていただき、それに続いて実際に研究室を見せていただきました。
講義は高校生にとって馴染みのある原子についての話に始まり、原子力発電所を例にとった材料工学など実際の研究についての話にまで及びました。 続く研究室見学では、私たち大学生でも中々普段触れることのない走査型電子顕微鏡を見せていただき、さらには高校生の皆さんにも操作させていただきました。
高校一年生にとっては少し難しいテーマではありましたが、貴重な体験であったであろうことに間違いはなく、高校生の皆さんの全員から「良かった」「とても良かった」という声をいただきました。大学での研究の実際の姿を見たことでこれからの高校での勉強にも身が入るのではないでしょうか。

続くキャンパス見学会では高校生を、関村先生の研究室のある工学部エリアから正門・銀杏並木を経て安田講堂・生協購買部までのルートでキャンパスを案内しました。 今回は高校生3人~6人に対して大学生が2人という班の構成だったこともあり、安田講堂など名所の説明に留まらず、高校生と大学生で楽しく話をしながらキャンパス内を歩く姿が見られました。 生協では東大のロゴが入ったシャーペンを購入する高校生もおり、これからそのペンを使って勉強を頑張ると話していました。
座談交流会(個別相談会)では、5つのグループごとに「大学の学問」や「高校の生活」などテーマを設定し、高校生には自由にグループを選んでもらい、そこで質問をしたり大学生の話を聞いてもらったりしました。 一回20分のものを全部で3セット行ったのですが、高校生の皆さんは各回とも興味のあるグループを選び、熱心に話を聞いている様子でした。 東大生の中には東筑高校出身の学生もおり、先輩の高校時代の話に高校生のみなさんは聞き入っているようでした。
「高校の話」から「大学の話」まで、そして「学問や勉強の話」から「生活の話」まで、幅広いテーマについて大学生と話すことで、高校から東大へという進路を現実的で等身大のものとして感じてもらえたのではないでしょうか。

今回のツアーではキャンパス見学会や個別相談会に留まらず、昼食などあらゆる場面で大学生と高校生の活発な交流が見られました。 高校生の皆さんからも「自分の勉強方法や生活を変えるきっかけとなった」「先輩の実体験を聞いてこれから何をすればいいかわかった気がした」などの声をいただきました。
今回参加してくれた高校生の皆さんが、このツアーで得た多くのことをしっかり持ち帰って活かしてくれること、そして様々な面で頑張ってくれることを願っています。